2010年12月アーカイブ
ご無沙汰しております!
宮崎ゼミこと、デザイニングエモーションゼミ代表の石井です。
今回は、ゼミ内の生徒の作品を紹介したいと思います。
その1:「肌色クレヨン」
中西友香さんの作品です。


【作品説明】
子供の頃、描きたい人の肌とクレヨンの「肌色」の色が違った......。
10年前「肌色」という名は差別につながるとして、薄橙やペールオレンジに変更された。
肌の色は人種、個人差、日焼けの度合いによって人様々。しかし「肌色」は一色。
一人 = 一本のクレヨン
と仮定して、様々な国の100人による100本の肌色クレヨンを制作。
100本つくることで、肌色は一色ではなくたくさんあるということ、世界中の人を選ぶことで肌色の色幅を実感する。
作品に使われている写真は全て、制作者の中西さんが実際に現地を訪れ、撮影したものです。
彼女は大学四年間に行った旅行を通して、
レイシズム(人種差別・民族差別):同じ人間でも辛い生活を強いられている人々の存在を実感しました。
これらの問題を多くの人に知ってもらいたい、知って何かを感じてもらいたい。
という思いから、この作品は作られました。

↑旅行の写真と日記。
これをゼミで見せられた時は、先生を含めゼミ生全員が大喜びでした。
最後におまけです。
はい。
ゼミ室に置いてある机がですね、大きいんですよ。
だから、机の真ん中にスケッチでも置こうものならこうなるわけで。
大の大人が、真面目な顔して机に乗る姿は、見ていて楽しいですね。
以上です、ではまた!



こんにちは、メディアとデザインゼミ(永原ゼミ)副担当です。
前回に引き続き、今回もゼミの生徒の作品紹介をしたいと思います!
メディアとデザインゼミ(永原ゼミ)では、
「伝え方を発明する」というテーマで研究・制作をしています。
前期ではリサーチ、実験、技術習得をしながらテーマを確定、
夏期に集中した制作、後期は仕上げと考察を繰り返していきます。
なぜこの作品を作ろうと思ったのかを問い続けて発見することが、
メディアとデザインゼミでの卒業制作の大きなテーマです。
以下、金子美穂さんの作品紹介です。
作品名:「色重(しきがさね)」
コンセプト:「日本古来の染めや加工によって生まれた日本の伝統色について
名称や色味、重ね色目や位色など色々な視点からカードゲームという遊びを通して
その魅力を知ってもらおうというものです。」
まずは、色々な資料を読んで日本の伝統色というものがどれだ
けあるかを調べる事から始めました。それからカードゲームの
ルール作りの参考にするため、調べた色を四季、時代、その色
のもととなったもの(植物や動物など)を調べることに前期は
集中して取り組みました。後期は主にカードのデザインとゲー
ムルール作りに時間を費やしました。
【苦労した点とか感想やら】
一番苦労したのは、カードに汎用性(複数の用途に使えること)
を持たせること。ひとつのゲームルールだけでなく数種類のゲーム
ルールで遊ぶことによって、日本の伝統色の色々な側面を知る事が
出来ると思ったため、汎用性を持たせる事はこの作品に必要不可欠
だったからです。色味や分類マークや季節などいろいろな属性を持
たせつつカードの色味のバランスやゲームルールを考えるのが大変
でしたが、最終的にゲームとして友人にプレイしてもらっておもし
ろいと感想をもらったときは、とても達成感がありました。
この作品のように、情報デザイン学科の作品は観るだけでなく「触れて」楽しんだり、
そこから学びがあったりする作品が多く存在します。
卒業展示会には是非、展示会場に足を運んで頂いて、直接作品に触れ楽しんで頂きたいと思います。
今後もゼミ生のみんなの制作過程など、随時報告していきたいと思います!
以上で永原ゼミの報告は終わりです。
ドロン








遅ればせながら、サービスデザインゼミの紹介とゼミの様子をお伝えしたいと思います。
サービスデザインゼミ(通称・吉橋ゼミ)では、
情報サービスや情報ツールのしくみやかたちのデザインを学んでいます。
噛み砕くと、人の使う道具やサービスの使い方、かたち、使った人がどんな体験を得られるか、
をデザインしています。
今年の卒業制作では、ウェブサービス、ノートやカードなどツール(道具)、ボードゲーム(ルール)など、
デジタルだけに留まらない作品が出来あがりました。
そして、吉橋ゼミ・矢野ゼミでは卒制以外にも特別な課題を行いました。
それが「味噌づくり」です。
両ゼミでは、4~5月に学生が各自でお味噌を仕込み、その仕込みの過程をインフォグラフィクスにして、
7月のOCで発表したのですが...

この度、やっと熟成したお味噌をみんなでいただくことができました!

味噌パーティーのメニューは、豚汁ともろきゅう。情デキッチンにて料理!


豚汁は、みんなのお味噌を少しずつ混ぜて。すごく美味しい!

しょっぱかったり甘かったり、豆の歯ごたえがあったり...十人十色の味噌です。

みんなのインフォを見ながら、いただきました。
卒制とはなんら関係ないかとお思いかもしれませんが、味噌づくりでは「ものをつくる過程や方法」を
よく「観察」し、インフォグラフィクスとして「伝える」デザインを学ぶことができます。
実際、味噌づくりは大変ですが、楽しいですよ!熟成するにつれて段々と愛着が沸いてくるものです。
今回は、卒制外の話になってしまいましたが、次から作品などの紹介もしていければと思います。
それでは、長々と失礼いたしました!

点を番号順に沿って線でつなぐことによって、文字が完成します。




