UPDATE: 03.05






#08 招待状のはなし


 

いよいよ今週末。

多摩美術大学情報デザイン学科情報デザインコース卒業研究制作展2012が開催される。

いままでたくさんの展示準備の裏側を話してきたが、

今回は前回に引き続き、皆様のお手元に届いているかもしれない、

DMのデザインの裏側を話していけたらと思う。


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DMは招待状をイメージし、

デザインしているという話は前回記した通りだ。

 

裏側に存在している、「party party」というデザインイメージから、

パーティーに来ていただく人達に送るDMは、

やはり招待状のデザインがいいのではないかと、封筒のようなデザインとなった。


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こちらも前回記したが、

これらは、細部にまでこだわってデザインされ、

機能性を考えたデザインとなるために、

何度も試行錯誤し生まれた、1つの作品のようなものだ。

 

DMは、皆様を会場まで「導く」役割を担っている。

 

サイズが大きければ、地図が見づらく、持ち歩きづらいのではないか。

 

開きやすさを重視して、2つ折りがいいのか、

コンパクトに、且つ招待状のイメージに近い3つ折りがいいのか。

 

ぱっと見て目につく、開けずに見れる情報として

外側に何を載せるか。

 

では逆に内側には、どこまでの情報を載せるのか。

 

使いやすさをデザインするために

たくさんのデザイン案が会議の場にだされては、

何度も改善され、今の形となった。


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これを読んでいる皆様の手元には、

私たちからの招待状が届いているだろうか。

 

会場内のデザイン、展示台、パンフレット、DM、

実際に行われるプレゼンテーション、トークショー、

このウェブサイト、そして当日の私たち生徒の配置まで、

展示会を気持ちよく進めていくために、

どの班も、どのメンバーも、

細部まで注意しながら

ラストスパートをかけ、準備をしている。

 

「そういえば」これはこんな風に作られたって言っていたなと、

展示会場にて思い出していただき、

別の楽しみ方をしていただけるひとつの要素として、

この「そういえばなし」をお使いいただければと思っている。