ARTEC


ARTEC資料とは

ARTEC資料

ARTEC開催終了後(1997年)に事務局が解散することになり、そこにあった資料一式がとりあえず名古屋市美術館に移された。
そして移転してから約20年間以上、今日まで保管されてきたものである。その間、廃棄は逃れてきたものの、活用する機会は訪れていなかった。
ARTECが開催されていた1980年代後半から10年間にわたるARTEC資料は、当時の第一線級のメディアアートの状況を知ることのできる貴重な資料であることから、これらをアーカイブ整理することに意義がある。

作家別ファイル

アーティストのプロポーザル資料。展示プランや展示交渉記録など。
ARTECのディレクターズ・グループおよび事務局スタッフは、当時国内外で開催されたアートフェスティバルやメディアテクノロジーを用いたアーティストについて、実際に出向いて実態調査を行っていた。それは、ARTECに登場していない作家の記録もあり、当時の世界的なメディアアートシーンの動向をを実証する貴重な資料となる。ARTEC資料ではおもに80年代末から90年代にかけての主要作家のプロポーザル資料やARTEC事務局とのやりとりの記録など、作家ごとにファイリングされて残っている。
この時期の作家資料がデジタル化の対象になっていないという実状があるため、これらのアナログ資料をデータ化することは、メディアアート前史の解明のために重要なものである。

カセットテープ

サウンド・アート作品やイベント・シンポジウムの音声記録など。
助成:文化庁メディア芸術アーカイブ推進支援事業
多摩美術大学情報デザイン学科メディア芸術コース
森脇裕之研究室
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