あそびのデザイン
さまざまなあそびの経験をもとにして、新しいあそびのアイデアを発想して展開します。その上で、楽しさやおもしろさを感じるように構築し、ユーザーの新たな「あそびの体験」を生み出してください。このために試作とテストプレイ、その改良を経て、実際に遊べるゲームとルールを記述したガイドブックなどをデザイン制作します。
マグルット
浅見友惟/増子果歩/太田伶/HUANG Yi Feng
正20面体の盤を回しながらピースを折り曲げて貼りつける、新感覚の立体陣取りゲームです。盤にできるだけ多くのピースを配置したプレイヤーの勝利となります。
担当教員:矢野英樹/植村朋弘/大畑友則
つむもじ
金子 風花/塘地 萌乃
『つむもじ』は、五十音が刻まれたサイコロ型のコマを積み、単語を作っていく4人対戦のボードゲームです。戦略性と操作性が求められ、妨害や連鎖などのテクニックで自分のコマをいち早く使い切ることを目指します。
担当教員:矢野英樹/植村朋弘/大畑友則
もりもりの森
HUANG Wanting/森下純名/WANG Yuhzhen/ZHOU Zexuan
『もりもりの森』は、3〜4人で楽しめる森づくりの戦略ゲームです。プレイヤーは「もりもり諸島」に招かれ、それぞれの島で木を育て、いち早くレベル5の木を3本育てることを目指します。プレイ時間は10〜30分。友達や家族と盛り上がれる、戦略と育成が融合した新感覚のボードゲームです。
担当教員:矢野英樹/植村朋弘/大畑友則
メディアデザインゼミⅠ
都市の記録と記憶をテーマに、「今後あり得るかもしれない未来」あるいは「あり得たかもしれない現在」、すなわちオルタナティヴな社会を Dreaming
してください。そして、その夢想世界のありようや、制作者であるあなたたちの考え方・メッセージ・問いを伝えるために、夢想世界に存在すると想定されるアーティファクト(人工物)を制作・展示してください。
WE MAKE SHIBUYA
石井 旺太/榎本 真之介/上村 奈々海
人が集まりながらも関わりが生まれにくい街である渋谷を批評的に見つめ直し、竹を通じて人が手を加え痕跡を重ねる関与の連鎖を提案する。小さな関与の積み重ねが街を「与えられるもの」から「共につくるもの」へと変えていく。
担当教員:高見真平
デモクラ神社
石島美和/井上暖乃
神の御前で祈る言葉が、記録に残ったら何に役立てられるだろう?『デモクラ神社』のアルゴ命様は、AIが神格化された世界で市民の願いを学習し、市政へ役立てる新興土着神だ。個人の意思が平等な価値を持つ、極めて民主主義的な宗教政治をここに夢想する。
担当教員:高見真平
メディア言語演習
地図は地理的情報だけではなく、さまざまな情報を可視化することができます。独自のテーマを設定し、宇宙・地球・都市空間など、あらゆるスケールのフィールドから取得したデータや、自身が持っているデータを編集し、世界や自分を捉え直す地図を制作してください。表現形式はデジタルに限らず、平面・立体・アナログなど自由です。
表情の記憶
井上暖乃
氷の上に残された軌跡を、光で浮かび上がらせる。一つひとつの線は、瞬間の記憶であり、演技の残像。消えていく動きを記録し、静かにたどるためのマッピング。
担当教員:伊勢尚生/清水淳子
アリスを理解する
髙橋 愛加/出竹 珠子
アリスの夢の中のお話です。現実的には無理のある空間移動が多く、シンプルな紙の地図の一面で表現するのは難しいと考えました。そこでわたし達は、不思議な空間移動をする度に階層を分けることで立体的に表現しました。
担当教員:伊勢尚生/清水淳子
日常のデザイン「ことば」
心にグッとくる「ことば」の魅力を、「あの手この手」で伝えてください。
沈と潜
Won Huiyun
沈黙の中に、
ことばの魅力を探した。
「沈」では体験を、
「潜」では映像を通して。
語られない静けさの中にある、
もうひとつの「ことば」を見つめている。
担当教員:三沢紫乃
ことばのきろく
前原健太郎
この本は社会デザイン前期で制作した、体験コンテンツと映像作品を1冊の本にパッケージングした作品です。「ことばの捉え方」を軸に、制作・思考の過程をそのまま本に落とし込みました。内容ごとに紙の素材やサイズを変え、体験としても楽しんでもらえるよう制作しました。
担当教員:三沢紫乃
林ゼミ
心にグッとくる「ことば」の魅力を、「あの手この手」で伝えてください。
「 げんきでいますか。」
丸山 竜司
ことばを通して互いの気持ちを届け合い、相手の想いに気づく中でことばとともに寄り添うやさしさや、その尊さを改めて感じます。
私たちの日々をかたちづくっている「ことば」を、もっと大切にしたい。
そんな想いを込めて、この作品を制作しました。
担当教員:林響太朗
「おもい」
三神遥花
無償の愛情をかけてもらったとき、そのことばには重みがあった。ことばをかけてくれた人の想い・力・人生が乗せられている。この重みはきっと、心と記憶に残り続ける。ずっと忘れないでいる。
担当教員:林響太朗
藤原ゼミ
心にグッとくる「ことば」の魅力を、「あの手この手」で伝えてください。
積み字
金井田誠悟
ひらがなの形をした積み木を積み上げることで、ことばの重みを数値と音で感じ取る作品です。ことばのかたち・重さ・音の関係性を体感的にとらえる設計とし、直感的に「ことばの魅力」に気づける体験を目指しました。
担当教員:藤原惇
ことば時空機
安部優魅
「拙者、テンアゲでござる。」
バラバラなのに、なんだか伝わる、ことばのかたち。
ことばは旅をしている。
むかしのことば、いまのことば、どこかのことば。
時代をわたり、場所をこえて、形をかえて、意味をつむぐ。
さあ、時空を超える旅に乗り込もう。
担当教員:藤原惇
高見ゼミ
「メディア表現演習」で制作した作品と、「身体空間メディア演習」で制作した展覧会をアーカイブする本(図録)を制作してください。本というと、紙を綴じて左右に開く冊子本が現代の日本では一般的ですが、古今東西それだけが本ではありません。本とは何かということ、そして作品のアーカイブという役割について意識的に取り組んでください。
図録: SPIN OFF
岡田 紗弥/岡部 和恋/加生 新/丸山 とわ
図録:らしさを表現した4つの作品とらしさを観察する空間の企画から展示の様子までを収めた、展示【「らしさ」を観察する】のアーカイブ。
担当教員:高見真平
展示《写真の間》図録
花井壮輔/江田藍/楠夏葵/山添涼華
組写真作品とメビウスの輪の展示をまとめた図録です。全ページをトレーシングペーパーに印刷し、UVプリントのホワイト版でその透けを制御することで、新しい文字や写真の鑑賞体験を生み出す試みを行いました。
担当教員:高見真平
身体空間メディア演習
「空間を用いた展示のデザイン」空間を「3次元的に実在する物質的なVolume」と認識しデザインの対象として捉え、作品提示におけるプレゼンテーションと情報コミュニケーションを媒介するメディアとして活用する、小規模展示の空間設計を行います。企画を立て、設計図書を事前に展示計画書へとまとめ、展示作品の作家自らが定めた計画から逸脱することなく実施までのプロセスをコントロールすることを通じて、大量の変数を統合し総体としての構造
空間: らしさを観察する空間 図録: SPIN OFF
岡田紗弥/岡部和恋/加生新/丸山とわ
空間:日頃受動的に感じている「らしさ」をこちらから観察して感じ取ってみる。すると今まで気がつかなかった新たな個性が見えてきた。図録:らしさを表現した4つの作品とらしさを観察する空間の企画から展示の様子までを収めた、展示【「らしさ」を観察する】のアーカイブ。
担当教員:sabakichi
写真の間
江田藍/楠夏葵/花井壮輔/山添涼華
「作品と対峙し、思考をめぐらせる時間を生み出す」というコンセプトのもと空間を設計しました。作品をより深く理解し楽しんでもらうため、展示什器にメビウスの輪をモチーフとして取り入れ、即興的な手法で構築しています。
担当教員:sabakichi
清水ゼミ
この課題では、「オルタナティブなデザインの本」を制作します。本とは、単に情報をまとめるメディアではなく、世界の見方を提示する装置です。自分がいま関心をもつ社会的・文化的テーマを出発点に、調査・記録・編集・デザインのプロセスを通して、一冊のメディアとしての本を構築します。ページ構成・素材・綴じ方・読む体験など、形式そのものも内容の一部として設計してください。既存の表現にとらわれず、「自分にとってのオルタナティブとは何か」を探ることが目的です。
Generative Daily Calendar
丸山とわ
プログラムでビジュアルを生成する時、新たな発見や表現に出会ったり、実行と生成の間(ま)に独特のワクワクを感じる。これらの相互作用をInspireと捉え、創作する人にとっての日常の小さな動機にできないかを考えました。
担当教員:清水淳子
Wellbeing Advent Calendar
原田知可子
忙しい毎日の中で、自分の“豊かさ”を取り戻すための30日間。ボックスの中には、心を整えるための小さな行動や、新しい視点をくれるヒントが入っています。おまけも入っているかも。
担当教員:清水淳子
楠ゼミ
独立行政法人国立科学博物館新館の各コーナーを紹介するコンテンツを制作する。フィールドでの観察を詳しく行い、紹介するコンテンツ3つに絞り、どこが魅力的でおすすめのポイントなのかを自分で深く掘り下げて考える。手法は、デジタルコンテンツ、実際の展示に関連した立体作品、その両方を組み合わせた作品、ワークショップの提案でもよい。ユーザが楽しく展示を理解でき、また植物園に行きたくなることを目的とする。
方舟
山本 滉
これは単なる記録ではありません。剥製を目の前で見たときの迫力や感動を、そのままあなたに届けるための一冊です。
担当教員:楠房子
クWHO!
山本健太郎
この世の生物はみな、様々な工夫を凝らして自然界を生きています。そして私たち人間もまた、それら生物たちの工夫を活かして生きているのです。自然界にひそむ様々な工夫たち…そしてその持ち主はwho(誰)なのか…その道筋を追っていきます。
担当教員:楠房子
宮崎ゼミ
「地球と人間と〇〇」の関係をデザインの力でより豊かにしてください。「地球」では、現在どんなことが起こって、何が問題になっているのだろう?「デザイン」によって「地球」の未来に、どんな可能性が生み出せるのだろうか?「〇〇」はグループの中で任意に選び、「人の気持ちを動かし、行動を促すデザイン」のプロトタイプを制作してください。
Tirimo ― 日常発電デバイス
有泉拓真/菊地 縁/高橋 きらら/新山 航平/山本 滉
スポーツの躍動も、日常の何気ない動作も。そのすべてが、エネルギーを生む可能性になる。『Tirimo』は、あらゆる動きをエネルギーに変え、次世代の電力について考えるきっかけを生み出します。「塵も積もれば山となる」この精神を基に、未来の発電デバイス〈Tirimo〉と、新たな発電方法を創意工夫するためのプラットフォームを提案します。
担当教員:宮崎光弘
地球人間願
山本 健太郎/沼部 凪/ト エイ/LUO Ziyuan/マサ ユキロウ
『地球人間願』は大小様々な願いの展示です。ここには100個の願いがあります。
チームの5人で考えた、楽しい願い、くだらない願い、 真剣な願い、壮大な願い、が願いの強さ順に並んでいます。
ぜひ自分の好きな願いを見つけてください。
担当教員:宮崎光弘
編集表現演習
この世界をよく観察し、発見した「概念」に自分で名前をつけてください。そしてその概念を、平面・映像・空間・立体物などの2種類以上のメディアへとデザインし、鑑賞者に伝え共有できるものを制作してください。
釘の二面性
山本 滉
無機的な要素の中に有機的な動きを取り入れるデザインの思想は、時代や領域を超えて共通するものであり、私たちが無意識のうちに心地よさを感じる視覚的・触覚的な原理のひとつと言えます。本作品もまた、その流れの中にあり、無機と有機の間に存在する美しさを可視化するものです。
担当教員:岡崎智弘
Loveの教本
井上夢月
明日、今日よりも愛のこもったデザインをしたいと、私はいつも考えます。そうやってデザインをし続けるために、色んな人の色んなモノへの愛し方を教えてもらおう!という本と、その目次である映像を作りました。愛情を持って生きる全ての人がしている「愛情の伝え方のデザイン」をまとめています。
担当教員:岡崎智弘