UI/UXデザイン演習

授業では「自分の生活から新しい経験を生み出すアプリケーションのデザイン」をテーマに取り組みました。日常生活を「私」の視点で観察し、経験という時間の流れや状況変化に応じた行為・思考・感情を詳細に捉えていきました。アイデア発想では「自分ごと」として考え、発想する視点を重視し、独創性や感性を生かしたデザインを追求していきました。同時に、問題解決というデザインの基本的な目的も意識しながら展開しました。

文字表現演習

「新しいひらがな46文字」を作成する新しい視点でひらがな46文字を制作してください。最初はPCを使用せず、自分の手の動きでひらがな一文字一文字の形を描き「ひらがな」の形の面白さ美しさを発見してみてください。最終的に制作した46文字のデザインがより活きる独自のレイアウトの方法を考え、自由な言葉で表現してみてください。

「変容する文字」を作成する独自の視点で形状や状態が変化していく現象、素材を各自探し出し、それらに起きる変化を文字の形として表現していきます。最低2つの時間(変化前/変化後)を表す書体を制作してください。作る文字は「アルファベット=大文字」もしくは「アルファベット=小文字」のどちらかを選択して下さい。 制作物は最終的にフォント(バリアブルフォント)化し、アプリケーション上で使えることを目指します。

知識と表現

以下の5つのカテゴリーの中から1つ選んで、その中でまた1つ対象を選択し、人に伝わるデザインを考え制作する。[日本についての知識を伝え、人に内容について興味をもってもらう]1日本の気象 2日本の地層(山・河・湖など) 3日本の植物 (外来種を除く)4日本の生物 (哺乳類を除く) 5日本の菌類(地衣類も含む)

プログラミング演習

授業の内容と自身で選んだテーマで作品を制作してください。プログラムならではの要素である、リアルタイム性・インタラクション・大量複製・外部連携・ランダム性・規則性・その他の自身が考えた要素の中から、最低2点を盛り込むこと。

現象とデザインのあいだ 自然現象や生物の生成プロセス・シミュレーション・プロシージャルな表現に着目したデザインを提案してください。あわせてデザインの原理と、プロセスをまとめてください。提案は動画とPDFのセットで提出し、CGのシミュレーション過程や造形の過程などを説明してください。提案はデザイン・立体物・可視化作品・映像などを想定します。

インフォグラフィックス演習

「ニュース記事の届け方をリデザインしよう」メディアで発信されている数字やデータを含むニュース記事のうち、自分が興味関心のあるものについて、新しいインフォグラフィックスを作成して、表現を提案してください。ターゲットとする人を具体的に特定し、届け方をリデザインしてください。主張をより効果的に伝える手法を考案してください。

情報設計演習

「情報デザインを学びたい人に役立つWebサイトまたはWebサービス」をテーマとして、どのような人たちにどのようなWebサービスを提供するかを考える部分から、コンセプトの設計、UIデザインからWebサイトの実装までをグループワークで行います。グループは、依頼を受けたデザイン会社と想定し、実践的にWebサイトの企画制作を進めていきます。

3D表現演習

普段目にしたことのある商品の形とパッケージを手がかりに、形状・機能・行動・経験を観察します。具体的な商品を決めて、紙を使って新しく「包むかたち」を制作してください。

包むこと、包まれるもの「包むこと」のデザインは、その内側と外側の関係を捉えることから始め、「包まれるもの」を手に取り、運ぶ、開く、用いるという一連の行為を考えてかたちづくることがゴールです。各自テーマを設定し「包むこと、包まれるもの」をデザインし、表面に記されたメッセージと中身を合わせて「包むかたち」を制作してください。

展示計画演習

展覧会を実際に作る授業です。2008年から続く、情報デザインコースの課題の作品選抜展「できごとのかたち展」を学外のギャラリーで開催します。会場設計・展示グラフィック・広報・運営など、全て学生で企画・制作します。空間をメディアと捉え、展覧会という体験をデザインするこの授業は、個々の課題制作では経験できない協業と実践に取り組む機会となります。