本作品は「バイオレザー」という素材を自ら作り、それを使って「這子（ほうこ）」と呼ばれるぬいぐるみを縫い、インスタレーションとして発表したものだ。
バイオレザーのリアルな質感やボロボロなテクスチャを持った這子を鑑賞者に触れてもらうことで、コロナ禍の思い出させる記憶装置として働き、コロナ禍で分断されてしまった人との繋がりを復活させようとしている。あの時を忘れないように今も祈り続けている。