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The Sounds of Loss and Generation

神山遥紀

Size
Category
Medium

400×400×200 (mm)
インスタレーション
プロジェクター、プログラミング(Python, Processingなど)、木材、スタイロフォーム、アクリル絵の具、カメラ


人間同士のコミュニケーションとして用いられてきた手紙は、文章の内容に加えて筆跡という情報が、感情や本人たらしめる特徴として相手に伝わる。
しかしコロナ禍における徹底したデジタルコミュニケーションにおいて、それらは抜け落ち、「足りなさ」が我々の心のすれ違いをもたらした。祖父祖母から受け取った手書きの手紙は、私に久しく人間の温かみを感じさせたのだった。
本作品は、書き文字をデジタルに変換することにより欠落する「筆跡」「文字の大きさ」といった情報を音として具現化する試みである。鑑賞者の書いた手紙の情報量の欠落と、AIによる返事の生成が音によって呼応し、情報の質量の増減が奏でる様子を観測する。

shitanami