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「重力と抵抗」
このインスタレーションでは、空間に重力や抵抗、2つの引き会う引力磁場のような仮想の力を設定し、そこに観客が入ることにより、空間が音と光によって変容していきます。 この力学場では、体験者の身体の状態・動きによって生まれる力に、常にカウンターバランスとして働くコンピューターの計算による反力が抵抗しあいます。力学場内の身体と空間のリアルタイムフィードバックループの力学作用は、身体内の血脈音と立体音響で聴覚化、光(RGB-LED ユニット)による水平線の光量変化によって視覚化されます。体験者の身体内の音・波形をモニタリングする音のセンシング、傾きや体重移動の変位 をとる重力センシング、身体の動きを3次元的に検索する位置センシングの三重の螺旋が、力学場による心理状態を含む不均衡なデータとなって空間を変容させていきます。
光による水平線は、重力センシングと連動しながら境界線を作り、上下感、遠近感、浮遊感、圧迫感を表現しています。
作品空間で提示した方向性と力学のプロセスは、身体と空間のダイアローグ環境を再考していくものです。




 
©Gravity and Resistance project 2003