

駅構内、地下鉄のホームなどの室内公共空間で流すインタラクティブな映像。
表現に擬態語/擬声語(=オノマトペ)を活用した動きのあるタイポグラフィとなっている。
風を受け止めようとして両手を一杯に広げる。
頭上に手を伸ばし雨粒を受ける。
景色が映り込んだ水たまりを勢いよく踏みつける。
雪と地面との接触音を聞こうとして耳を澄ます。
このような行為へと私たちの意識を向かわせる状況とは、とても日常的なものだが、どこか刹那的で意識が緊張する瞬間である。この作品は、そういった私たちの感性を刺激する気象現象に潜む質感を抽出し、作品空間内をオノマトペとその動きによって演出する。