


本プロジェクトは畑作農業について学ぶことから始まった。我々は実際に北海道芽室町に行き、畑作農家Y.M氏を含めた農業関係者にデザインの提案を行うと同時に、畑作農業における専門知識を得た。
その結果、我々は「作付計画※1」と「施肥計画※2」に着目し、「Farming Supporter」を知的作業支援システムとして提案、デザインした。「Farming Supporter」とは、作付計画時に畑作農家が自筆で作成していた「作付状況見取図※3」を、コンピュータースクリーン上の動的でインタラクティブなメディアとして進化させたものだ。また、衛星リモートセンシング※4技術によって得られる農業情報の推定値も、そこに取り入れている。
※1 作付計画 … 来年以降の畑に植える作物の種類・位置・面積を考えること
※2 施肥計画 … 来年以降の畑に蒔く肥料の種類・位置・面積を考えること
※3 作付情報見取図 … 作付する作物の区画・面積を記した圃場全体の略図
※4 衛星リモートセンシング … 地表から反射・放出される電磁波を測定・処理し、地表の状態を画像としてとらえること