多摩美術大学 情報デザイン学科 情報芸術コース 2009年度 卒業制作展|作品紹介_WORKS

observer n 

魚住 剛 / Goh Uozumi [ WEB SITE ]
インスタレーション


この作品は異なる次元の観測者たちによって構成される。
主に、局所的な観測者であるfeeder-device(以下 feeder)と、それらをネットワーク化することで生まれる総体的な観測者、そして体験者である。feederは、モビールの様に空間に展開され、他とcord(彼らにとっての外部環境)でリング状に繋がっている。

内部に持つモーターにより、物理的にcordを取り込み、隣のfeederへと送っていく。cordの白黒を 0,1 として読み込み、自身の内部状態を遷移させる。内部状態と直結したモーターは、回転や振動(あるいは音)として、リアルタイムな反応を示す。また、feeder同士は無線でネットワーク化し、より上位の観測者を生成する。それは個別の観測者のルールを再決定し、単なる反応の繰り返しを、組織化していくものである。やがてfeederは自律性を獲得し、"振る舞い"という新たな表現が成立する。