Artworks
腐肺 -fuhai-
伊東 佳菜子
肺は日々生きてゆく中で徐々に衰えてゆく。原因は様々であるが、私達は知らぬ間に有害物質を『呼吸』というかたちで体内に取り込んでしまっている。生きているから、呼吸をする。呼吸するから、生きている。しかし時にそれは自身の身体を自ら犯す自傷行為と化すると私は思うのだ。抽象的に『呼吸』を捉え、一度呼吸に対しての良いイメージを払拭してみてはいかがだろうか。
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踊る少女
尾澤 秋穂
ステージの上で舞踊る女性=バレリーナを意識して作成しました。しなやかで美しい女性の身体や、風の流れに身を任せ、時には身にまとう空気を切って踊る、少女独特の繊細さや全体の雰囲気を感じて頂ければ幸いです。
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空気触物 ワッサ
川上 亮子
私達の生活の中でも特に身近な「空気」を、より親しんで感じられるような「空気に触り、空気を食べる」新しい生物をイメージしました。空気で膨らみ、空気で動く未知の生物「ワッサ」 付いて触って体感して、一緒に遊んであげてください。
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FLASH ROLLER
河野 真一朗
コンセプトは「風と光」。風や空気は目では見えない。でも何かを動かす力を持っている。そこに光という視覚的な美しさと輝きを加え、仕込んだ輝くスクリューが回転することで風の力を視覚化する作品を目指した。
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ただようように
小沼 あみ
今回は“空気の力”を用いて、布の持つ自由さや美しさを引き出そうと考えて作品を作りました。空気の中を自由に広がっていく布の漂う様子を様々な角度から見て、空気の力をより感じて頂けたら嬉しいです。
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ね い き
小林 紗也
生物の呼吸の違いを普段意識しているでしょうか。一口に呼吸と言っても、気分や肉体的な状態によって様々な変化が見られます。今回その微妙な違いに着目し、中でも寝息の安らかで心地よい表情を表現したいと思い、「生物の寝息」をコンセプトに制作しました。
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つぼみ
斎藤 菜月
花の花弁がふわりと咲き開く様子をモチーフにした作品です。花そのものの模倣でなく、花の香り、花びらの柔らかさ、全体的なイメージのヴィジュアル化しました。
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空気の渦
佐藤 友法
人は大昔から自然と共に生きてきました。自然を愛し育て奪われては与えられ恐れ敬い抗っては利用してきました。それは今現在でも変わらないことです。台風もそんな自然の一つです。僕は幼い頃から台風が好きでした。見慣れた景色が壊され、巨大な空気の渦の中を木の葉や何か得体の知れないものが流れていく様子からは不思議な美しさを感じました。そんな不思議な美しさを表現しました。
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唇さん
塩川 美樹
人間は誰かと話さなければ生きていけない生物である。唇はコミュニケーションの一番の媒体であり、人の魅力の一部である。それをモチーフにして何か言いたげな姿を表してみた。また空気独自の柔らかさを感じて欲しいので、唇の中に手をいれて見て欲しい。
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連続する刹那
菅田 夏美
「刹那」という一瞬を表す時間の単位が、絶えず空間に流れている。その儚い瞬間は、時折目に見えるカタチになって私達の目に飛び込んできて、すぐに消えてしまう。その一瞬一瞬を拾い集めたら、どんな素敵なことになるんだろう。継続して流れている時間とは少し違う、連続する刹那の不思議な美しさを感じてもらいたい。
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Drawing Breeze
鈴木 祥平
目に視えず、留まらない空気の流れ、形を留める事の無いこの流れは、時に砂の上、また水面に姿を現す。不可視の空気の流れが描く様子を再現する事を試みた作品となっている。
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変化への意欲
大源 みどり
人は誰しも、周囲、または自分に対し何か変化を求めるものである。新しい自分、新しい世界を求め、背伸びする姿。こうした変化への意欲により、人や世界は変わっていくのである。
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足の跡
原 奈月
空気という、普通では目には見えないものを、雪道や砂浜などにできる足跡をモチーフとしてして表現しました。現れては消えていく、そんな情景を浮かべ、楽しんでもらえたらと思います。
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風拓(フウタク)
平田 一成
我々は、普段から「空気」という目に見えないモノに包まれて生活している。そして、その事を特別意識したりはしない。しかし、我々は確かにその存在を感じている。私は、我々が普段包まれていながら、意識せずにその恩恵にあずかっているものに、不安定ではあるが形を与えようと思う。
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風にあおられて
松原 智子
風に髪をあおられた時、困った気持ちになったことを誰しも一度は経験したことがあると思います。そのような日常的で些細な出来事を誇張して、強い風が吹いた時に髪の毛が舞い上がる様子を表現しました。
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散散
三浦 由美恵
いとも簡単に巻き上げられ、また落ちていく。普段、砂は一粒一粒では意識するに満たないものですが、風の強い日には、ふとその存在を主張することがあります。身近にある筈なのに、掴みどころが無く、正体の曖昧な存在を改めて目にしてもらえたらと思います。
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よっか
望月 若菜
翼果(よくか・よっか)をご存知でしょうか。カエデやモミジなど、翼状の果実です。風に乗って散布されます。小さいころよくカエデの翼果で遊んでいたことを思い出し、翼果をテーマに制作しました。いちまいだけの羽でくるくるまわる様で、自然のすごさを思い起こしてほしいです。
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クラゲ君
山田 優
ふわふわ、ゆらゆらと体を揺らしながらゆっくり泳ぎ続けるくらげ。キュートな海のアイドルです。水中で漂うクラゲを私たちが暮らす地上で再現できないかと目論みました。クラゲの穏やかな揺らぎを感じていただければうれしいです。
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空気植物
吉崎 愛果
植物にとっても空気はなくてはならない存在です。この空気植物は空気の力で膨らんだりしぼんだりします。この様子を見て、普段目に見えない植物と空気の密接な関わりを感じてほしいです。
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ナイコキュウ
若杉 由美
見えない、知らない、聞こえないところで、わたしたちの細胞は空気を介して世界と干渉し続けています。繰り返される膨萎はその軌跡です。溺れるように満たされていくことで、もっと世界を取り込みましょう。
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Dancing Baby
高橋 士郎
造形作家、多摩美術大学情報デザイン学科教授。1943年東京生まれ。多摩美術大学大学院修了。キネティックアート作品《立体機構シリーズ》を「エレクトロマジカ'69」、「現代美術の動向展」、大阪EXPO70などで発表したのをはじめ、マイコン制御の作品「黒い手」「踊る1本の棒」「手話ロボット」「ジャンケンロボット」などを「国際コンピューターアート展」、電気通信科学館などで発表する。個展「新しい空気膜ロボットの遊び展」をはじめ世界各地で『空気膜造形シリーズ』を発表する。
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