Schools and Programmes

IDD(多摩美術大学大学 院デザイン専攻 情報デザイン研究領域)は、アートとデザインの垣根を超えた研究と制作が行なえる世界でも数少ない大学院です。ここには、二つの研究プログラムと特徴的な六つの研究グループがあり、博士前期課程(修士課程)と後期課程(博士課程)が設けられています。私たちは、美術やデザインのみならず、工学、人類学、社会学、認知学、言語学といった他の学問領域と交わることで生まれる表現の研究や制作を行ない、まだ使い方が定まっていない先端技術を実験的に用いたり、既存の技術の新しい使い方を発見することで、未知の芸術領域を拓いています。

また、多くの教員は海外でも活躍しており、授業は原則日本語で行なわれますが、随時、英語や中国語でのサポートも行なっています。

博士前期課程(修士課程)インタラクションデザインプログラム

UI、UX、サービスデザイン、ソーシャルデザイン、メディアデザイン、視覚言語、情報グラフィックス、データヴィジュアライゼーションなどを対象としたプログラムで、二つの研究グループで構成されています。

I-D1: 経験デザイン研究グループ

私たちは、長年にわたって国内のエクスペリエンス(経験)デザインをリードしてきました。本研究グループでは、ユーザーや顧客について考え、互いの共感を促し、豊かで心地よい経験をもたらすモノやしくみのをデザインを研究し実践しています。

主領域
  • UI
  • UX
  • HCI
  • 情報アーキテクチャ
  • サービスデザイン
  • ワークショップ設計
担当教員

I-D2: メディアデザイン研究グループ

メディアデザイン領域は、コミュニケーションの「媒(なかだち)」としてのメディアの可能性を制作を通じて探求する分野です。現代のメディア環境を起点に歴史的背景を学びながら、未来の情報伝達や思考・感情の共有方法を模索します。複数のメディアの特性や環境を考察し、従来の境界を越える実験的なアプローチを通じて、新しいコミュニケーションのかたちを創造することを目指しています。

主領域
  • メディアデザイン
  • 視覚言語
  • インフォグラフィックス
  • リサーチスルーデザイン
  • 参加型デザイン
  • クリティカルデザイン
担当教員

I-D3: 社会デザイン研究グループ

社会デザイン領域では、ユーザ理解、コンセプトメイク、プロトタイピング、データ活用、ゲームフィケーション、ARVR(仮想現実)や視線分析など、イノベーションに不可欠なスキルと柔軟な思考力を磨き社会の課題に対して研究を行います。またさまざまな社会問題に対するブランディング、マーケティングといったこれまでとは違った「視点を持つ」ことの重要性とアプローチについても研究を進めていきます。

主領域
  • 博物館
  • ゲームフィケーション
  • 環境学習
  • 視線分析
  • ブランディング
  • マーケティング
担当教員

博士前期課程(修士課程)アートとメディアプログラム

メディアアート、インスタレーションアート、オーディオヴィジュアル、映像、写真、CGなど、メディア表現を実践するプログラムで、三つの研究グループに分かれます。

I-A4: サウンド&メディアアート研究グループ

さまざまなメディアを組み合わせたインスタレーション、コードやアルゴリズム、さらにバイオメディアに根差したポスト=インタラクションの探求、生成メディア時代のサウンドアートなど、さまざまな形態やアプローチによる作品制作と研究を行なっています。

主領域
  • メディアアート
  • サウンドアート
  • バイオアート
  • ソフトウェアアート
担当教員

I-A5: 写真と映像──記憶創造研究グループ

映像人類学を支柱に、写真、映像、音響などのイメージ創出技法を用いて、視覚表現だけに収まらない“記憶と空間の表現”について研究しています。

主領域
  • 写真
  • 映像
  • 映像音響インスタレーション
担当教員

I-A6: フューチャー・シネマとインスタレーション研究グループ

CG、ゲーム、アニメ、マンガおよびインスタレーションアートといった日本における“メディア芸術”フィールドの未来を考察し、より成熟させる研究と実践を行なっています。

主領域
  • CG
  • アニメーション
  • インスタレーションアート
  • ライトアート
担当教員

カリキュラム

それぞれの研究分野に応じた制作指導と論文指導、情報デザインとメディア芸術への造詣を深める情報デザイン特論、メディア芸術特論を開講しています。また、他領域に視野を広げるオープン科目など多彩なカリキュラムが用意されています。

必修科目

デザイン研究/研究指導

研究グループごとの方針により、ゼミ形式、グループティーチング形式などで開講され、作品研究、制作指導、および、研究レポート(M1)、修士論文(M2)の執筆指導が行なわれます。 作品は9月と1月に開催される年2回の審査会で評価を受けます。また、M1前期には大学院での研究制作のスタートに位置づけられる特別ワークショップ「プレゼンテーションワーク」を開講しています。

共通選択科目

情報デザイン領域では「情報デザイン特論」(前期)「メディア芸術特論」(後期)を開講しており、多彩な他領域開講の講義も受けることができます。

選択科目リスト

博士後期課程(博士課程)

2001年に開設された多摩美術大学大学院の博士後期課程(博士)は、幅広い視野と総合的な判断力を備えた人材を育成することを目的とし、全学横断型の研究制作を行っています。特に「実技」と「理論」の調和による、領域にとらわれない美術創作研究と美術理論研究の確立を目標としていることを、その第一の特徴としています。修士課程の学生との共同ゼミなども行われていて、学生が相互に批評、触発できるオープンな場をつくりあげています。

博士後期課程(博士課程)

Admissions

入学試験の詳細は多摩美術大学サイトをご覧ください。

事前面談

事前面談希望の方は下記ページをご確認の上、事前面談申し込みフォームよりお申し込みください。

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