MASK DIARY
3年
山田 夏穂
記憶と記録のメディアデザイン
メディアデザインⅠ
自分の日記を見られるのは恥ずかしいという人は多いのではないでしょうか。
自分の感情を文字ではなくカタチで表現し、「お面」という顔を隠すツールを利用することで、人には見せたくない自分の感情を、「第2の顔」として、日々の記録を簡易的に示してくれる日記を制作しました。
授業内容
記憶と記録についてのメディア表現技術を身につけ、メディアによるコミュニケーションについて実践を通して考察を行います。
ワークショップとプロジェクトを通して、 パブリッシング(出版)、エキシビション(展示)、ブロードキャスティング(放送、ジャーナリズム)、サイネージ、ネットワークメディアなど様々なメディアを横断的に用いて、情報を可視化する表現技術を身につける。
講評会においては、学生に自作のプレゼンテーションを課し、クリエイターとしてのプレゼンテーション能力を修得します。
課題文
日記をつける体験を通して、自分の中に存在する内言語の観察を行いましょう。
その観察された情報を題材に、どのような記録が行われたかの分析を進めます。最終的に、常識に囚われることなく新たな形式に変換しさまざまなメディアを横断するデザイン、新しい伝え方を試みましょう。
担当教員によるコメント
文章で表すことができないような絶妙な気持ちを抱えている日には、日記をつけることはなかなか難しいと感じる人も多いはずです。
作者はそのような捉えどころの無い気持ちを色や形に翻訳して、組み合わせることで豊かなビジュアルコミュニケーションを実現しました。お面のように顔にかざすことで表情にとって変わる新しい伝え方を提案しています。

教員・清水 淳子