逃避行の時
3年
小川 さくら
林ゼミ
社会デザインⅠ
机に向かって考え込んでいた一日、やっと顔を上げると部屋が真っ青に染まっていた。
ふと何もかもを忘れてしまうようなそんな最高の一瞬に『逃避行の時』という名前をつけて撮影に挑みました。
授業内容
社会デザイン I では、感情や感覚に働きかけるデザインの研究と制作をしています。今年度は、3つのゼミで、映像、体験、それらをまとめる実践的な課題に取り組みました。
映像には、触れることはできません。ですがその映像は、視聴者の心に触れることはできます。写真や絵画のように永遠の時間は存在しません。つくり手の考え、想い、そして映像と音を用いた美しい表現。それらを丁寧に観てくださる方に届くようにデザインしていきます。
課題文
グッとくる「時」の魅力をあの手この手で伝えてください。
映像という「あの手」を用いてください。
担当教員によるコメント
この作品は、心の逃げ道のような映像だと感じています。誰しもがどこかで感じている現実逃避。それを見事に空気の少ない水中という空間で表現しています。
色彩の感性と編集のリズム感がとても印象的で、心地よく見惚れてしまう映像です。小さな気づきを、大きく大切に描いていくということで多くの人を魅了してくれるものを作り上げてくました。

教員・林 響太郎