授業内容
社会デザイン I では、感情や感覚に働きかけるデザインの研究と制作をしています。
今年度は、3つのゼミで、映像、体験、それらをまとめる実践的な課題に取り組みました。
体験作品の制作では、「心が揺さぶられる体験とは何か」を各々の感性で洞察し、そこから感じ取った魅力的な文脈を、シンプルなアイディアで再構築しました。
コンセプト・制作プラン・コピーワーク・ストーリー設計・表現・演出・メディア選定・プログラム実装・造作・動線・展示計画など、体験を構成するすべての要素が効果的に響き合うように組み立て、「驚きと納得」が共存するデザインを目指します。
課題文
心にグッとくる「時」の魅力を「あの手この手」で伝えてください。(この手:体験)
担当教員によるコメント
空間の「時」を記録・出力し続けるインスタレーションと、切り取った「時」の一部を持ち帰ることができる能動的な体験。それらを併存させることで、作品のテーマでもある、無意識下で流れる「時」と、意識的に過ごす「時」の相関性が秀逸に表現されています。
体験前の掴みやワクワク、体験中の驚きや遊びの余白、体験後の余韻にも配慮した設計によって、シンプルでありながら高解像な体験が展開される、総合力の高さも魅力です。
教員・藤原 惇