tsumugi
3年
東 紅李
愛着とサービスデザイン
経験デザインⅡ
何気ない毎日の積み重ねがより良い未来へと繋がるように「時を紡ぐ」というイメージをコンセプトに考案しました。
日記の情報からターゲットの状態をAIが分析することで、客観的に自分の状態を知ることができます。また、調香師が今の状態に合った香りを届けることで精神の健康を保つお手伝いをします。
授業内容
サービスは、ユーザが経験する個々の要素を統合して繋がりをもたせ、しくみにしたものです。 世の中の「しくみ ≒ サービス」のなりたちを学び、自分や第3者がお互い楽しく、幸せになる少し未来のあたらしいサービスをデザインします。
サービスを成り立たせる経験全体のストーリー構築、ユーザに提供するワクワクする。アイデア発想、サービスを持続的に提供するモデルの検討など、実践的な知識とスキルを身につけていきます。
課題文
「私にとっての愛着」を出発点に、その愛着から得られる価値を他者と共有し、分かち合い、「あなたにとっての愛着」「誰かにとっての愛着」に繋がるあたらしいサービスをデザインしてください。
あなたがモノやコトを通じて感じた愛着は、どのように姿かたちを変え、新たな価値となって誰かの元に届くのでしょうか?「誰か」はどのような良い経験と共にその新しい価値を受け取るのでしょうか?時間をかけて愛着が芽生えるように、永く価値を得られる未来の素敵なしくみを示してください。
担当教員によるコメント
『tsumugi』はデジタル日記に記した文章からAIがキーワードを抽出し、そこから連想される香りを組み立てアロマディフューザーとして毎月届けるサービスです。
日記という「私」の愛着がつまった情報をデジタルの力で再解釈し、「香り」というかたちに再編集して家族みんなで楽しめる経験として提供している点が興味深いです。
このアロマディフューザーが家族の会話を広げ、絆を育む新たなハブになっていくのでしょう。

教員・伴 真秀