Garbage Fish Calendar2023
3年
朝野 奈緒
宮崎ゼミ
社会デザインⅡ
この作品はコンタクトレンズケースのリサイクル促進を目的としたサービスで、インテリアとして飾れるリサイクルというコンセプトのもと制作しました。
海には大量のゴミが捨てられています。モチーフをゴミのお魚にする事によって環境問題を視覚から楽しんで認識し、リサイクルへの意識改革を狙いました。
授業内容
情報デザインコース 社会デザイン領域 宮崎ゼミでは、人の感情や感覚に働きかけるデザイン(Desigining Emotion)をテーマに活動を行っています。
3年後期ゼミでは一般社団法人Think the Earthの協力を得て、ソーシャルクリエイティブのプロジェクトを行ってきました。持続可能な社会の実現のために、コミュニケーションやクリエイティブの力で環境問題や社会問題について考え、行動する、きっかけをつくる授業です。
2014年からは毎年テーマを絞って「食」「防災」「消費」「アップサイクル」「サーキュラー」などの課題に取り組んでいます。
また、産学共同プロジェクトとして今までに、ルイ・ヴィトン ジャパン、ソニー、オイシックス、サラヤ(敬称略)との企業連携も行っています。
課題文
気候変動対策について既に世の中では様々な取り組みがなされています。しかし、もうひとつ多くの人々の行動変容に繋がっていないようにも見えます。その原因は問題が大きすぎて気候危機に怯え、逆に無関心になってしまうという心理が潜んでいるからかもしれません。
この授業では、気候危機に心折れない行動をデザインすることを目的に、より人の気持ちを動かし、行動につながるアイデアを生み出します。それらを実現化するためのプランのビジュアライズとプロトタイピングを行います。
安易に危機感を煽るアイデアではなく、みんなで楽しくできる、ついやってしまう、その手があったか、など、本質的で多くの人がポジティブで幸せになれるデザインを目指します。 常識に囚われない勇気のあるアイデア、求む!
担当教員によるコメント
海に落ちているゴミを魚に見立てたグラフィックカレンダーです。1day コンタクトレンズの使用者対象に、使用済みのコンタクトのリサイクルを促す仕組みになっています。
一見ゴミに見えないデザイン性の高いカレンダーで、環境問題の豆知識なども記載されています。海洋プラスチック問題に苦しむ魚たちとゴミを掛け合わせ、日常の一部に取り入れることで、プラスチックのリサイクルを促してるようです。

教員・宮崎 光弘