授業内容
前半に「文字」の既成概念にとらわれない情報の可能性を探り、後半は自作のタイプフェイスをデザインする上で「文字のつかいかた」について深めます。
このふたつのフェーズを通してタイポグラフィに対する理解や発想・表現を深め、文字のカタチ、コトバの意味・コミュニケーションツールとしてのみに収まらない、文字の持つ新しい可能性を探っていきます。
課題文
各自「かたちの理由」を明確にし、あたらしい「ひらがな」をデザインしてください。
また、「ことば」として連なったときに前後で影響し合い変化する文字のかたちを 「合字(リガチャ)」として作り、 デジタルフォントに組み込んでください。
担当教員によるコメント
私たちが文字を使うとき、線の長さや角度や曲がり具合など、ある程度の共通認識をもって読み書きし、コミュニケーションをしています。ではそのうちの「長さ」があべこべになったら?という考えで作られたのがこのフォント。
いびつだけど、どこか可愛らしく、文字を組んでも不思議とバランスがとれているのは文字そのものの骨格がしっかり捉えられているから。シンプルな発想ですが文字本来のかたちとは何かを気付かせてくれます。
教員・塚田 哲也