Physarum Font
2年
新山 航平
文字表現演習
粘菌の種を成長した際に文字として認識できるように配置し、そのプロセスをコンピューターシミュレーションで再現しました。点と点が線で結びつく粘菌の特性を利用して、有機的な文字を作りました。
授業内容
前半に「文字」の既成概念にとらわれない情報の可能性を探り、後半は自作のタイプフェイスをデザインする上で「文字のつかいかた」について深めます。
このふたつのフェーズを通してタイポグラフィに対する理解や発想・表現を深め、文字のカタチ、コトバの意味・コミュニケーションツールとしてのみに収まらない、文字の持つ新しい可能性を探っていきます。
課題文
「変容する文字」を作成する 独自の視点で形状や状態が変化していく現象、素材を各自探し出し、それらに起きる変化を文字の形として表現していきます。最低２つの時間（変化前／変化後）を表す書体を制作してください。
作る文字は「アルファベット＝大文字」もしくは「アルファベット＝小文字」のどちらかを制作して下さい。 制作物は最終的にフォント（バリアブルフォント）化し、アプリケーション上で使えることを目指します。
担当教員によるコメント
自然界に見られる粘菌類が成長する姿を制作しています。どのように変形するかを想像だけではなく、アプリケーションによってシミュレーションし具象化していました。
部分によって成長するバランスが不均一になっていることも自然の姿をうまく捉えている良い仕上がりとなりました。

教員・秀親