授業内容
今日、デザイン制作において体験価値を検証するために様々なアプローチが求められ、立体・平面・デジタル・アナログといった枠組みを超えて複合的に実践されています。
この授業では3Dプリンティングを主軸とした立体造形スキルの習得を起点に、テクノロジーを用いた体験価値検証の手法の理解と、実際に手を動かした作品制作を行うことを目的とし、プロトタイピングの基礎を学びます。
課題文
仮想の照明ブランドの新製品における形状及びインタラクションのプロトタイピング。照明ブランド[Dim
lighting]はフルカラーLEDと静電容量型近接センサーを使った原理試作を提供し、あなたに新しいプロダクトのアイディア発想から試作までを広く依頼することにしました。
あなたにはリビングの明かりからサボテンのための照明まで、世界中にある膨大なニーズの中で、既存の製品にとらわれない自由で発想を以て新しいライティングプロダクトのアイディア提案とプロトタイピングが求められています。
担当教員によるコメント
シンプルな構成ながら木の実をもぎり葉を持つという行為に対してシームレスな振る舞いをすることで滑らかに作品を体験できます。
受け手がファンタジーの世界感に没入できるように、形にこだわりつつも可能な限りデバイス機構を表に出さない形状設計が行われたこの作品は、感覚的思考と論理的思考を何度も行き来しながらデジタル・アナログを含めた数多くのプロトタイピングにより生み出されました。
教員・成田 達哉