真っ白な夏の雪山
1年
Won Huiyun
2D造形
夏によく食べるかき氷の姿は真っ白な雪山に似ています。真っ白なかき氷は雪山のスキーが連想され、紙面課題ではこのような点と文字で雪を表現しました。
動画課題は雪山の頂からスキーで降りてくる人を見せながら、全体的なかき氷の姿で終わるように考案し蒸し暑い夏にも、かき氷から感じられる冷たさを表しました。
授業内容
「2D造形」は、表現による情報伝達の基礎を習得する1年次の授業です。文字、レイアウト、色彩、動きといった、平面における視覚表現の原理や歴史を学びながら、紙面と映像の制作に取り組みます。 そして、批評を通じて、デザインした物を介した他者とのインタラクションを意識的に体験しつつ、これを制御する術を身につけます。
課題文
任意の食べ物をひとつ定めて、あなたがその食べ物に感じている魅力を、紙面と映像を通じて伝えてください。
紙面の仕上がりはB4サイズ縦横自由とします。そこにタイトル、200〜600字の文章、イラストレーションをレイアウトして表現してください。映像は、5〜15秒のサイレントアニメーションで表現してください。
担当教員によるコメント
かき氷をパウダースノーの雪山に見立てて涼やかさを伝えるというアイデアに基づき、紙面と映像のデザインが展開され、いずれも高いクオリティで仕上がっています。
紙面は青と白の大胆な色面と、雪あるいは削られた氷に見えるよう視覚詩的に組まれた文字が印象的です。 映像は、雪山だと思ったら実はかき氷だったという認識順の制御がカメラワークによって行われており、その効果として、かき氷に感じる涼やかさが強化されています。

教員・高見 真平