ほくほく、ほかほか あたたか、あたたか
1年
眞鍋 咲紀
2D造形
焼き芋を食べると、体だけでなく心まで温まり満たされることをテーマに制作しました。
紙面課題では、一目でおいしそうな焼き芋に目が行く構図を探り、ぬくもりと香りが感じられそうな湯気を意識して描きました。動画課題では、焼き芋のほくほくしたイメージを全体から演出するため、様々な質の紙で形作ることに拘りました。
授業内容
「2D造形」は、表現による情報伝達の基礎を習得する1年次の授業です。文字、レイアウト、色彩、動きといった、平面における視覚表現の原理や歴史を学びながら、紙面と映像の制作に取り組みます。 そして、批評を通じて、デザインした物を介した他者とのインタラクションを意識的に体験しつつ、これを制御する術を身につけます。
課題文
任意の食べ物をひとつ定めて、あなたがその食べ物に感じている魅力を、紙面と映像を通じて伝えてください。
紙面の仕上がりはB4サイズ縦横自由とします。そこにタイトル、200〜600字の文章、イラストレーションをレイアウトして表現してください。映像は、5〜15秒のサイレントアニメーションで表現してください。
担当教員によるコメント
まず、紙面に配されたタイトルのライティングが秀逸です。柔らかい印象の明朝体のひらがなで組まれており、見た目と読んだときの音の両方でホッとするあたたかさを感じられます。
また、焼きいもを食べて心が満たされたときの情景を、焼きいもを満月に見立て表現している点も詩的であり、シンプルなビジュアルで奥行きのある情報が伝わってきます。

教員・高見 真平