持田 舞(もちだ まい)

作品名
夜航
作品形態
フォトインスタレーション
素材
木、水、フィルム、スライドプロジェクター、モーター、スピーカー、アンプ
サイズ(単位はmm)
幅 600 奥行 400 高さ 1800
コンセプト
夜の海を旅する者にとって、灯台の光は大切な道標だ。私は人にとって の大切なものは記憶だと思います。記憶は私という人間を形作り、今の立ち位置やこれからの行き先を教えてくれる。闇に危うく、しかし確実に存在する灯台の光のように、大切な道しるべだ。深い闇でちりぢりに眠る記憶達は、時折ぼやけて霧がかった像を見せてくれる。そして、大抵の記憶はまた闇へ消え去ってゆく。記憶は表層に留まらない。しかし強烈な光を放ち、鮮明に思い出すせる事もある。懐かしいにおいに胸がきゅうとなる。それらを思い出そうとする事は、夜の海で目を凝らして光を探す事に似ている。この作品で扱っている写真は、全て作者の個人的なものです。しかしそれが、あなたの大切な記憶の切り口になり,あなたに何か温かな光を届けられたらなと願っている。