[  ]人間たちの[  ]

 

多摩美術大学情報デザイン学科メディア芸術コースでは例年在籍する3年生が有志で学外展を開催しています。

私たちはこの3年間、メディア芸術コースとは何かと思索する機会が幾度もありましたが、はっきりとした答えを見つけることはできませんでした。 同じ大学内の同じコースを専攻するという大きな共通点があるはずなのに、作り出すものはどこを切り取り比べても重なることがありません。 しかし、それこそがメディア芸術コースの特徴とも言えるのではないかということに気が付きました。

本タイトルの[    ]人間たちの[    ]の空白には、多様な感情を持つ人間たちの様子を表す言葉。もう一つの空白には、その様子を私たちが表現する上で必要としたメディアを、作家自身が思うままに自由に入れることができます。 つまり、このタイトルは特定の姿を持つことなく、作家の数だけ無数に存在するのです。

自分の生まれた環境などや自分を形成してきた全ての要素を色濃く反映させながら、何かに囚われることなく好きなもの、得意なものを作っています。 そんなメディア芸術コース3年生、65名による多種多様な人間たちの千差万別な作品をどうぞお楽しみください。