Short Trap

2024,3st Quarter

Game art

Non-Revolving Internet Image Non-Revolving Internet Image Non-Revolving Internet Image Non-Revolving Internet Image

本作は、架空の展覧会として構想されたゲーム作品である。スクロールという無意識の動作が封じられたとき、視覚はどのように作動するのか。本展では、アルゴリズムによって最適化され、流動性を前提に設計された映像を強制的に静止させ、スクリーンの内部から物質へと転換する。流れ去るはずの情報が絵画的に壁に固定されることで、スクロールという行為が単なる操作ではなく、視覚の制度を支える構造であることが露呈する。ここでは、映像は向こうからやってこない。見るという行為は、もはや受動的な消費ではなく、自らの身体を移動させ、映像に接近することによって成立する。 “迎えに行く”ことを強制されることで、視覚の能動性は暴力的に拡張され、情報の取得は手元の操作から空間的な移動へと再編される。さらに、iPhoneはスケールを変容させ、プレイヤーの身体を包み込む建築的装置へと変質する。ここでは、もはやスクリーンの外部という概念は消失し、視覚の主体すら流動的に変容していく。そして、映像(作品)に触れることは、情報へのアクセスではなく、ポップアップ広告のように視覚を占拠し、消費の回路へと引き込む罠として機能する。視ることはここでは暴力であり、同時に抵抗の契機でもある。スクロールの終焉を仮定し、アルゴリズムによる視覚の統制が崩壊した環境を構築することで、私たちの視るという行為の根幹に潜む抑圧と、その先にある可能性を探る。

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