2020年東京オリンピックのエンブレム問題はデザインを学ぶ学生として考えさせられるものだった。
デザインの類似性という問題にとどまらず、組織委員会や選考過程の不透明な状況に対する疑い、
デザインとは何なのかという疑問が様々なメディアで取り上げられ、インターネット上でも大きな話題を呼んだ。
さらに、これらを引き金に多数のクリエイターのデザイン成果に対しあらゆる疑いの目が集まり、
デザインというものに対するイメージの低下は避けられない事態へと陥った。
そこで、多摩美芸術祭においてエンブレム発表から一連の状況を可能な限り俯瞰した情報を可視化し、
鑑賞者にこの問題を再度思考するキッカケとなる展示を行うことを決意した。
この問題に対する社会で取り上げられた声、白紙撤回になるまでの経緯、そしてこのエンブレムの機能の提示を行った。
エンブレムともう一度向き合い、鑑賞者各々に社会やデザインのあらゆる文脈が絡まったこの問題について思考を促す展示である。

映像の記録


11月1日から11月3日まで行われた展示の風景を記録した映像。大人から子供まで、多くの方々に見て頂いた様子を収めた。

要素の展開


3日間設置された、スタンプを押すことのできるロール紙の一面写真。ユニットの形状を用いたスタンプを作成し、自由な構成をすることができる。

各界の見解


著名人がSNS上で述べた意見・見解を提示した。拡大された文字は文中のキーとなる単語をピックアップしている。

問題の影響


東京オリンピック開催決定から、エンブレムの発表を中心に広がる問題の波を可視化した。一連の流れを俯瞰できる。

風景の写真


展示の写真記録。