UPDATE: 03.05 /LAST UPDATE

きになるゼミナール5限目は、エンタテインメントとデザインゼミ(通称:楠ゼミ)。
楠房子先生ご指導のもと、16名のゼミ生で構成されています。
今回6名に集まっていただき、ゼミについてお聞きします!
多摩美に大雪が降った翌日…雪もまだまだ残る中、
情報デザイン棟の横で雪景色を背景にインタビューをさせていただきました。



まずはじめに、ゼミでの進め方について教えてください。
佐保田 とにかく、楠先生と一対一の面談が多い!毎週あるよね。毎週とりあえず楠先生に一週間の進捗状況を報告する、という進め方です。
鏑木 前期はレポートを作ってきてました。
高口 後期は作品とか、進行したものを見せていました。
佐保田 そう。後期では作品を絶対見せる。
1対1の面談ではどんなことを話していたんですか
佐保田 それぞれだよね。「ヤバい!!」って怒られる人も。結構大きい声でね(笑)
一同笑い
伊達 いた。いたよね(笑)
金房 やっぱり最終的にどういうのを作りたいって言うのが決まってる人はトントントン、と進んでいくし、例えば、高口みたいな。
高口 俺は。テーマで最初につまずいて。3~4回変わって、、までは長かったです。
ああ、なるほど。 一人一人にあったやり方で、先生が話をしてくれると。
一同 そうそう。
このゼミの中で旅行ってありましたか?
高口 ないですね(笑)
一同笑い
佐保田 ない!!全っ然なかったよね!
伊達 というか、飲み会すら無いから(笑)
高口 「食事しよう」も無かったし。最後の最後にあったけど。
佐保田 最後の最後に一回だけ。
金房 悲しかったよ…
最後だから、さすがに俺もう皆で夜のみに行こうくらいの気持ちで。
佐保田 ええ!!まじでーー!?
一同笑い
高口 それで結局、学校でピザをみんなで食べるっていうね笑
金房 ショッキングだったよ・・・
じゃあ多摩美の「山中湖合宿」とかも…
佐保田 えっ、なにそれ?あ、多摩美のセミナーハウスか。
他のゼミの人は行ってたらしいけど…
鏑木 全然ないね。
一同 ないないない。
佐保田 え、でも一番、楠先生が多分残念がってたと思います。
伊達 そうそう。楠さんは、実は「飲み会とかないの?」みたいに期待してたけど、
私たちの意欲が足りなかったというか…(笑)
高口 自分もどれでもいいよーみたいな空気出してたな。
金房 いやもう流れができてたというか。
昼ピザみたいになってたから、俺は「夜、酒飲みたいです!!」って言ってたのに、
また流れを戻されてたって言う。
鏑木 「飲みたくない」って人が多かったよね。
金房 時間的に3時までに帰らなきゃいけない、って人しかいなかったからー。
高口 そして夜は会議あったから。
金房 で、諦めて、俺らで勝手に飲みにいった。
佐保田 え、マジかぁー!!


<ゼミでの進め方はどんなものか教えて下さい。>

毎週の進捗状況をまとめてレポートにして、
説明しながらスケジュールを確認しました。
では次に、ゼミの中で先生がよく使う言葉や印象に残っているものはありますか?
佐保田 はい!

『それ何が面白いの?』
一同うわああ!(笑)
前川 その一言だけがすごく重い・・・
佐保田 口元は笑ってるのに目は全然笑ってない!怖い(笑)
高口 その言葉の先を答えられないと却下されること多いよね
制作に対しての厳しい言葉があったということでしょうか。
鏑木 言葉じゃないけど…表情が怖い。
佐保田 目をけっこうじっと見るしね。
伊達 「今回は自分ができてないな」と思ってる時に楠さんの目を見るのが怖い。
金房 遅刻に対してはかなり厳しかったです。
一同 厳しかったね~。
金房 ペナルティとかはないけど、全体のスケジュールとかちゃんと管理してくれていたっていうのもあるし。
そういう理由で厳しかったんだと思う。
実は事前に先生からいただいたコメントでも
「遅刻せずに行く」っていうことが書いてあるんです。
伊達 ですよね!何回も言ってもらえるおかげで、
大切な発表の日とかは、「遅刻しちゃ駄目だ」って
いつも以上に思えたので助かりました。審査会の前とか。
前川 前日に発表練習をちゃんとやってくれたから、楠ゼミは発表が安定していたと思います。
金房 発表を厳しくやってくれたおかげで本番で緊張しないで済んだと思います。
じゃあゼミのプロセスはかなりしっかり作ってくれてたと。
佐保田 それにゼミのメンバーの作品を皆が把握できてたと思う。
高口 うんうん、皆聞いて見てるから。
佐保田 誰が何を作ってるとかけっこう詳しく知ってる。
プレゼンも多いので。
鏑木 事前に小学校にも行ったり。
そうなんですか! それはゼミのイベントとして小学校に行ったということでしょうか。
鏑木 はい。小学生に自分の作品を見てもらって、小学生から話を聞くんです。
それを審査会で作品制作のプロセスとしても発表できるようにする。
伊達 触って、動かせるような作品がゼミ全体ですごく多かったから…
ひとりのユーザーとして反応を見るために。
「教育コンテンツ」がひとつのテーマなんですね?
伊達 いえ、テーマではなかったんですけど、でも多かったと思います。
金房 去年は教育コンテンツがテーマだったけど、今年はそういう目的はなかったです。
でも後々小学生に作品を触ってもらえるっていうのはわかってたから皆そういうのを前提に作ってたと思います。

<ゼミ生に向けて意識して言ってる、使っている言葉を教えて下さい。>

ゼミには必ず遅刻せずにきましょう&遅れる場合は必ず連絡しましょう。
最後に、全3回の審査会を終えての感想をお聞かせください。
伊達 審査会の時は楠さんがお母さん!
一同笑い
高口 見守る立場みたいな(笑)
鏑木 ゼミのときのプレゼンの時はすごい怖い表情で見てるんだけど、
本番の審査会のときはすごい心配そうな顔で見てたなって。
佐保田 うまくいってるとめっちゃ笑顔で「うんうん」って…
それ見るとすごい安心する!
お母さんですね。
佐保田 うん!お母さん、お母さん!
前川くんは?
前川 自分すごい緊張して、しゃべるのがすごい早くて「大丈夫?!」って楠さんに言われたんだけど、
最後の審査会だけちゃんと喋れたみたいで「良かったね」って言われた。
金房 最終的には皆にあんまり厳しくなかったような。
作品が少しずつ出来上がってくると「それでいきましょう」みたいな感じで
自信つけさせる方向で。
金房 面倒見が良かった。
佐保田 うん、怒るときはめっちゃ怒るけど
高口 心配してるからそんだけ言うっていうスタンスだったんだと思う。
なんていうか、怖かったけど優しかった。
むしろ自由すぎてなんもしてくれないよりは…
佐保田 うんうん!!そっちのほうが絶対良い!!心配になっちゃうもんね
高口 自分でもスケジュールが組めたしやりやすかった
佐保田 楠先生がだいじょうぶだよって言ってくれたら、「あ、大丈夫なんだろうな」って思えた
鏑木 良い教授でした…
一同 なにそのまとめ方!!(笑)
最初の方で話していた1対1の面談では
それぞれ先生と色んな話をしていたと思うんですが、
その中で特に印象に残った話を良ければひとりずつ聞かせてください 
伊達 中間審査が終わってちょっと経った時くらいに、
パソコンの電源がプツンと切れてデータが全部なくなって…
次のゼミに行った時に先生に見せるものが何もなくて、「先生データ消えちゃって…」って言ったら、私よりも楠さんのほうが「大丈夫なの!!!?」って心配してくれて(笑)
私はもう吹っ切れちゃってて中間審査までのデータは残ってたんでそれでやればいいやと思ってたんですけど、楠さんがすごい心配してくれたお陰で逆に危機感が芽生えて「やらなきゃ!」って思ったのがすごい印象に残ってます。
佐保田 私は言われた言葉よりも表情!笑顔!
普段目が笑ってないから、「いいじゃん!超たのしいじゃん!」って笑顔で言ってもらえたときがすごい心に残ったなって。
高口 最初テーマが決まらなくて、
皆が細かいところまで話し合ってる時にまだ3つくらいテーマを考えてて、
1ヶ月くらい皆から遅れてやばいと思って個人的に先生にメールを送って個人面談をやって…
それでアドバイスもらって、キネクトを勧められてそこからイメージが湧いてうまくいった。
だから真剣に向き合ってくれて助かった。
金房 俺は、高口とは逆で。
最初から方向性が決まってたけど作業が短調で、
「このまま進めていって本当に面白いものできるのか」ってブレそうになった
けど、楠先生から「大丈夫そうだね、このままいけば大丈夫だよ」って言って
もらえたから、途中で変な方向に脱線しないでいくことが出来たというか!
鏑木 自分は、先生が国立科学博物館の教授とお話をする機会を作ってくれたり、
恐竜博のチケットを持ってきてくれたりした点に感謝してます。
前川 俺はどういうものをやりたいかってのは決まってたけど、具体的にどう見せるかについては悩んでて二転三転したんです。
プレゼンでもうまくやりたいことを伝えられなくて楠先生と意思疎通ができなかった時期があって…
でも最後のほうではちゃんと先生に伝わって、「それでいいんじゃない!」って言ってもらえたときが嬉しかった。そこから制作を進めていけたなって。
ありがとうございました。
いやあ…お母さんですね。
高口 面倒見が良いお母さん的存在です。
先生からみなさんに素敵なコメントいただいてますよ!
伊達 本当に、厳しくも優しい先生のおかげて頑張ってこれたと思っているので…
私たちにとっても、自慢のお母さん(笑)でした!

<審査会を終えて、一年間を振り返っての感想をゼミ生に向けてお願いします。>

よく出席と制作を頑張ったの一言です。ほんとうにいろいろとご苦労様。
私の自慢の学生たちです。


インタビュー中にも度々出てきた「お母さん」というキーワード。
エンタテインメントとデザインゼミは情デの中で人数が最も多いゼミです。
大勢でも、それぞれがしっかりと制作をしていくための環境が整っていた
というお話も聞くことができました。
厳しい言葉が響く中、見守られているような空気にあふれた教室…
そんな様子を想像しながら、
とてもあたたかい気持ちに包まれた取材が出来ました。