2年生>インフォグラフィックス演習
興味のあるテーマをひとつ選び、リサーチによって得られた情報を分析・体系化し、情報を伝えるためのインフォグラフィックスを制作する。
情報技術化が進み、あらゆる情報が自由に扱えるようになった昨今において、情報を適切に伝え、見る側の想像力を喚起するインフォグラフィックスの可能性を探ります。各自の興味がどのような世界と繋がっているかをリサーチを通じて発見し、グラフィックデザインの技術を援用しながらひとつの作品として定着するまでのプロセスを段階的に学びます。
担当教員 中野豪雄
伊東星
伊東星
伝統的な日本の色を名前とともに空間上に配置しました。印刷物でのマクロな視点とデジタルコンテンツでのミクロな視点の両方で見ることができます。日本独自の色彩の偏りを感じるとともに、新しい発見と考察が生まれれば幸いです。
日本独自の色彩文化を様々な切り口で分析し、色立体上にマッピングした作品。回転やズーミングなどのインタラクションを実装した点も評価できますが、マッピングの傾向ごとに多様な読み取りを可能にした点においても、2年生前期の課題作品というレベルを超えたクオリティとして評価できます。
安野瑞起
安野瑞起
perfumeのダンスをインフォグラフィックスにしました。平面では曲全体の流れを表しています。また、ウェブに展開することでひとつひとつの形をインタラクティブに見ることができます。
身体運動の記述は過去にいくつも事例がありますが、この作品のユニークなところは手前・奥の関係も丁寧に拾うことで、身体運動が作り出すレリーフ、または彫刻のような現象を浮かび上がらせている点です。腕の軌跡にフォーカスした仕様も加えることで、身体運動の「かたち」の多様な側面をビジュアライズしています。
池田幹人
池田幹人
パワーストーンの持つヒーリング効果、名前、効果的な利用方法の三つの項目をそれぞれマウスクリックすることで関連する項目がハイライトされ、お互いの関連性を知ることができます。他にも硬さや原産地、チャクラ(人間のエネルギーの出入口)といった詳細情報も表示されます。
パワーストーンの出自や形状、効能など様々な文脈を探索できるインタラクションコンテンツ。パワーストーンにこれだけのバリエーションが存在することの驚き、またはその奥深さなど、作者がリサーチの過程で出会った「未知の情報を発見する喜び」を追体験することができます。