メディア芸術コースの入学試験

多摩美術大学 美術学部 情報デザイン学科 メディア芸術コース

自己推薦入試

募集人員20名 学校長推薦不要

メディア芸術コースは、2017年度より自己推薦入試を実施しています。これまでの一般入試では判定できなかった、デジタル技術を用いたアートやデザインについての表現力や、思考力のある人材の発掘を目的としています。「A. オンラインポートフォリオによるプレゼンテーション」または「B. タブレットPCを用いたデジタル平面構成」の科目選択制の試験になっています。

A. オンラインポートフォリオによるプレゼンテーション

「オンラインポートフォリオによるプレゼンテーション」は、これまでに制作してきた作品や、活動などをインターネットで閲覧できる形式のポートフォリオとして制作し、そのURLを提出してもらいます。面接では、そのポートフォリオを用いたプレゼンテーションを行ってもらいます。

評価のポイント
  • 作品や活動のユニークさや、ポートフォリオの制作力や編集力。
  • 自らの考えを述べるプレゼンテーション能力。

B. タブレットPCによるデジタル平面構成(5時間)

「タブレットPCを用いたデジタル平面構成」は、タブレットPCを使用して平面構成を制作する実技試験です。試験では、カメラを搭載したタブレットPCが配布され、モチーフを撮影したり、その画像をペンを使って編集や、線を描いたりするなど、自由に使用できます。そうしてモチーフを観察、構成した素材をもとに、平面構成を制作してもらいます。

評価のポイント
  • モチーフへの観察力
  • デッサンを行うときもモチーフをよく観察することは重要です。
    カメラレンズの視点でモチーフをとらえようとすると、画角やアングルなどの自由度が増します。
    試し撮りをしてから、選ぶことも可能です。

  • 事象としてとらえる分析能力
  • カメラは、動いている時間を切り取る道具です。
    時間を意識すると、物質が変化する様子や、重力の働きなどの事象を捕らえることができるようになるでしょう。

  • メディア機器の特性に対する理解力
  • デジタルカメラは何が得意で何が苦手なのか。スタイラスペンはどれぐらいの表現力を持っているのか。
    使用する機材の特性を熟知して最大限活かすようにすれば、イメージの領域は大きく拡大します。
    タブレットPCを創作の道具としてとらえてください。

  • メディアオペレーションを含めた視覚的な発想力
  • 使用アプリにはさまざまなエフェクト効果が用意されています。
    アプリを使いこなして、視覚的に訴える力のある作品を制作してください。

  • 画面における構成力
  • 画面における色彩や形体のバランスや構成力が作品作りに大事であるのは、
    デジタルでもアナログでも変わりません。デジタル作業では、トライ・アンド・エラーを繰り返して
    よりレベルアップした作品づくりを目指すことができます。

デジタル平面構成で使用するアプリケーションとプロセス

1.デジタル平面構成のための素材を作る

「カメラ」
モチーフを撮影するために用います。
 
「Adobe Sketch」
ドローイング素材を使用する場合、ドローイングを描くために用います。


2.素材を調整したりコラージュする

「Photoshop Mix」
撮影した写真の切り抜きや、素材のコラージュを行います。

「Photoshop Fix」
明度、彩度などの色調補正を行います。


3.カメラロールに作品を保存する

「写真」
「Photoshop Mix」や、「Photoshop Fix」からカメラロールに作品を保存します。カメラロールには完成した作品だけでなく、 作品制作に用いた素材や、途中経過の画像もそのまま残しておいてください。 制作プロセスも見て、総合的に評価します。

参考作例※教員・在校生による作例

▶︎デジタル平面構成 Q&Aページはこちら

一般入試

一般入学試験では、「視覚表現」「鉛筆デッサン」の2つの実技試験が行われます。それぞれ、基礎的な観察力、発想力、表現力などを総合的に判断して選抜します。

1. 視覚表現(5時間)

「視覚表現」では、与えられたテーマに対する独自の解釈や表現を視覚的に表現します。基礎的な表現力だけでなく、テーマに対する発想力やコンセプトを重視して判断します。

評価のポイント
  • 作品や活動のユニークさや、ポートフォリオの制作力や編集力。
  • 自らの考えを述べるプレゼンテーション能力。

2018年度 参考作品

2018年度問題

[問題]
地球に非常に似ているとされている惑星プロキシマbに、生命や知性が存在するかどうかを調べるため、NASA(アメリカ航空宇宙局)は地球から4.4光年離れたアルファ・ケンタウリ星系に、無人の探査機を送り込む計画を検討しはじめた。こうした地球外生命体の探査機に美術作品(視覚表現作品)を搭載するとすれば、それがどのようなものであるべきかを、作品を鑑賞する相手の特徴を想像しながら思索検討し、与えられた用紙の上に表現せよ。なお、光速の10%で飛行可能な探査機でも、アルファ・ケンタウリ星系に到達するためには、少なくとも44年を必要とする。

[条件]
  • 探査機に搭載する視覚表現作品のみを描くこと。探査機自体や打ち上げロケットなどの装置や付属物を描いてはいけない。
  • タイトル票には、なぜこの作品を探査機に搭載する必要があると考えたのかがわかる、簡素な理由を記述すること。
  • 記名票は右上になるように使用すること。
  • タイトル票は左上になるようにう使用すること。

[注意]
  • A3の紙2枚は下書き用紙です。
  • イラストボードの切れ端は試し塗り用紙となります。
  • 出題の内容に関する質問にはお答えできません。

[使用紙]
TMKケントポスターボード(両面張り540mm × 540mm)

2. 鉛筆デッサン(3時間)

「鉛筆デッサン」は、問題文を踏まえ、与えられたモチーフを鉛筆でデッサンします。この試験では、モチーフに対する基礎的な観察力と表現力を重視して判断します。その上で問題に対する発想力も総合的に判断します。

評価のポイント
  • 作品や活動のユニークさや、ポートフォリオの制作力や編集力。
  • 自らの考えを述べるプレゼンテーション能力。

2018年度 参考作品

2018年度問題

[問題]
相手(他者)を理解したりコミュニケーションすることができない状態を、粘土を使って造形的に変形し、それを鉛筆で描きなさい。

[条件]
  • 配布された粘土を自由に変形し、鉛筆デッサンのモチーフとして使用すること。
  • モチーフとしての粘土以外のものを描いてはならない。
  • 用紙は横位置とし、記名票が右上になるように使用すること。

[注意]
  • A4の紙2枚は下書き用紙です。
  • モチーフは持ち帰ることができます。
  • 出題の内容に関する質問にはお答えできません。

[使用紙]
BBケントボード特注(荒目/B3)