「多摩美の音楽実験室」は、多摩美術大学メディア芸術コースの周辺でサウンド・アート/パフォーマンスに取り組む学生たちが繰り広げる、アートと音楽のコラボレーションイベントです。
コンピュータやプログラムから自作楽器や玩具まで、さまざまなメディアや装置を活用して、既存の音楽の枠を越えた新たな体験の場をつくります。今回のテーマは「堆積と分散」ーたたみかけるような怒涛のノイズと精妙なダンスミュージックが交錯する、重厚長大かつ軽薄短小な音響空間をお楽しみください。

開催日:2016年5月8日(日)
開催時間:開演14:00(開場13:30)
会場:いちょうホール:第1練習室
主催:
多摩美術大学 情報デザイン学科 メディア芸術コース

入場無料!

多摩美の音楽実験室2016
「堆積と分散」

砂や小麦粉といった粉体を積み上げていったとき、自発的に崩れることなく安定を保つ斜面の最大角度を「安息角」と呼ぶ。2013年に多摩美術大学と八王子市とのコラボレーションで始まった、この「多摩美の音楽実験室」も4年目に入り、多くの新しい学生が、新しい試みに挑戦し、さまざまな形式や内容による作品が堆積してきた。

しかし、捨石の集積場であるボタ山が、積み上がっていけばいくほど、次第に崩壊の危険性を孕んでいくように、堆積するものは、やがては必ず崩れていき周囲に分散していく。多摩美の音楽実験室の安息角は、果たしてどのくらいなのか。そして今年のイベントの最中に、その角度に達するのかどうか。
結果がわからないからこそ挑戦するための場ーそれこそが、実験室の最大の存在意義である。

多摩美術大学 メディア芸術コース教授 久保田晃弘

出演者

101

東京在住の音楽家2人(佐藤公俊+朝倉卓也)による電子音楽セッション。

johnsmith

多摩美術大学メディア芸術コース卒業、現在情報科学芸術大学院大学で、古典的なメディアのあり方を捉え直すメディア考古学の研究と共に、デバイスや舞台装置によって規定されるダンスの記譜法を専門とする研究を行う。6年以上前から強制されない限りマスクを外さないというパフォーマンスを続けている。

ひつじ

openFrameworksによる独自の演奏システムを使用。
2015年よりRaspberry piおじさんを目指す。
http://sheep-me.me/

正直

小林椋[http://pocopuu.net/]と時里充[http://tokisato.info]によるユニット。2015年の暮れに結成。
できるだけ正直に演奏する。

KarieUtosa+α

1991年生まれ。
多摩美術大学情報デザイン学科メディア芸術コース卒業、現副手。
身体・時空・音響・コミュニティなどを瞬間的に、または短・長期的に複合した、ライブのグラウンドに立ちます。

INDIRECT

伊藤知弥と河井孝晃のテクノユニット。ダブテクノを中心に空間を意識したトラックを制作している。今回の音楽実験室では普段のライブパフォーマンスに加え、独自に制作したサウンドアートを用いた演奏を行う。

原 淳之助

アーティスト。作品制作以外にも映像制作、プログラミング、Webサイト制作、VJなどを行う。
http://junnosukehara.com

石毛 健太

茅ヶ崎市立美術館にて開催された「正しい落書き展」にてアーティストのyang02と共に連作インスタレーション「カーゴ・カルト」を制作、出展。同作が2015学生CGコンテストにてノミネート作品に選出され、また、西武渋谷にて行われたシブヤスタイルvol.9に出展。

持田 寛太

91年生まれ。実写映像、3DCGなどの映像の制作を主に行う。また、映像作品のアウトプットの媒体を拡張する試みとしてインタラクティブアートやインスタレーションの制作も行う。デジタルと現実空間、いかに自身を繋げるかを探求している。
http://www.kantamochida.info/

とがしとなっつ

2014年の夏に結成したガールズノイズユニット。がんばります。

O_chanKo

地に尻つけて演奏する二年生三人組ユニット。

田所 淳

1972年生まれ。クリエイティブコーダー。多摩美術大学非常勤講師。東京藝術大学非常勤講師。東京工科大非常勤講師。アルゴリズムを用いた音響合成による音楽作品の創作、ラップトップコンピュータを用いた音と映像による即興演奏などを行う。大学では、openFrameworks、Processing、Arduino、Pure Data、SuperColliderといった「クリエイティブ・コーディング」についての講義を行う。講義資料はWebサイト(http://yoppa.org/) で公開、多くの学生やクリエイターに活用されている。

久保田 晃弘

1960年生まれ。多摩美術大学情報デザイン学科メディア芸術コース教授。世界初の芸術衛星と深宇宙彫刻の打ち上げに成功した衛星芸術プロジェクト(ARTSAT.JP)をはじめ、バイオアート(BIOART.JP)、ライブコーディングと自作楽器によるライブ・パフォーマンスなど、さまざまな領域を横断・結合するハイブリッドな創作の世界を開拓中。

開催日:2016年5月8日(日)
開催時間:開演14:00(開場13:30)
会場:いちょうホール 第1練習室
主催:多摩美術大学 情報デザイン学科 メディア芸術コース
提携:(公財)八王子市学園都市文化ふれあい財団 ℡042-621-3005