葉っぱに透ける太陽の光、夕焼けの淡い空、地面に落ちる紫の影。そういった外の光の「眩さ」に私はいつも目を奪われている。変わることのないその美しさを、私はいつしか、自分の手で作り手元に残したいと制作に励むようになった。卒業制作では、優しく純粋なイメージを持つ卵をモチーフに選び、「生きものの目から見える世界の光」を閉じ込めた。