この作品は、藏原家が存在する限り続くもので、ここで完成ではない。 2019年に祖父が亡くなってから祖母が絵を描くようになり、私の両親も一緒に描くようになった。その絵に魅力を感じたことをきっかけにその魅力を作品にできないかと思い制作に至った。 そのきっかけとなった絵、LINEでのやりとり、それをふまえて制作した3年次後期の課題、卒制にあたり描いてもらった絵や、夏に帰省した際に家族みんなで描いた絵とその様子の写真を記録として残した。また、家族に描いてもらった絵を私をフィルターとして何かの作品にしようと思い、粘土で作った立体に絵を投影し、無機質な立体に絵の温かみが映るような作品を制作した。卒業制作では個展のような形で、それら全てを展示した。