Ekubo Works / Reincarnation
サイズ:1340×1000×400(mm)
今流行っているもの、もう風化して忘れられてしまったものなど全ての歴史には意味があり、それは循環して形を変えながら進化している。 この作品はそれらの循環を社会という歯車によって意味を具現化したものである。 きっかけは2021年8月下旬から9月上旬に開催された調布市パラアートのデザインやディレクションに参加した際に、日本という国でアート物がどうしてもまだ浸透しきれていない現状を目の当たりにした。名前が売れているアーティストの作品だったり、長年に渡って培われてきた技術だったり、それらは高く評価されているが、知名度が無いと埋もれてしまう作品が山のようにある日本の現状はある意味では夢のある話ではあるが、もう一方で何か勿体無いと考え制作を始めた。 初めは物の付加価値についてその頃から興味を持ちどんな物でも作品になり得るのではないかと考え、メルカリやジモティーなどフリマアプリでジャンクだったり挙動のおかしい機会を集め始め、それらの独特な本来持たない挙動をいつしか個性と捉えるようになり今回の作品に至った。 人間も同じだと私は思う。少し他人と違ったり、誰かは誰かより劣っているなど、そういったことはしばしばあると思いますが、私は個性だと思うし、それらが劣っているからこそ気づけたりする事もあるし、それがある分野では爆発的な起爆剤になり得ると思う。 歯車は規則正しく正確に計算しないと回りません。しかし歯車にもいろいろな種類がありそれらがあるべき場所で回ってるからこそ一つの動きとして存在している。そういった私の2021年の経験をこの作品で表現した。