レバーを動かすことで鑑賞者がカメラを動かすことができる、3D空間に浮かぶパーツを鑑賞するインスタレーション作品。 視点を動かすことで少女の形は崩れ、それ単体では意味を成さないパーツたちの羅列が、ある一点の角度でのみ意味を成していたのだと鑑賞者は知ることになる。美少女イラストを利用し、鑑賞者の認識が切り替わる一瞬にフォーカスした作品。トロンプルイユ(だまし絵)に自分は心惹かれており、その理由は人間の目と脳の構造を起因とする錯視の発生と同時に、認識のコペルニクス的転回が起こる瞬間の衝撃によるものだと考えている。