• z2-11

    菅谷 蒼衣

  • Make up with human skin

  • 500×500×300(mm)

  • フューチャーラボ

  • ”人肌”と聞いた時、人は何を思い浮かべるでしょうか。
    私にとって人肌は嫌悪の対象です。初めてのアルバイトで受けたセクハラがきっかけでした。肘を執拗に押し付けてくるといったものでしたが、その時感じた恐怖や不快感は今でも忘れられません。それ以来、人肌への嫌悪感を抱くようになりました。
    一方で、「人肌恋しい」という言葉があるように、会話などのコミュニケーションとはまた別に、皮膚と皮膚とが触れ合うことで安心感を感じる人もいます。
    作品の「Make up with human skin」というタイトルは”人肌との和解”という意味です。私自身の人肌への嫌悪感の克服、そしてかつてはコミュニケーション手段の一つであったものの、他者との接触が容易でなくなった昨今の人肌への哀愁を込めた作品に仕上げました。