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メディアラボ

鋤柄友里花

らしくない黴

2000 × 5000 × 2000 (mm)

フリー写真、カビ、インクジェットプリント

カビで化粧を施した人々の写真と、
フェイスパックにカビを生やしたもの。
写真横のフェイスパックのカビを実際に合成に使用した。
カビで化粧をすることが世の常となったら、
という世界観で制作した。
展示台はこの作品に至るまでの実験等の記録をまとめたもの。

大正時代ごろから女性の社会進出にともない、社会に出る女性は見た人を快く思わせるために小綺麗であるべきだ、とされ現在では女性の化粧はマナーであるとされている。
しかし、他人のすっぴんとはそれほどまでに不快感を与えるものなのだろうか。化粧をする・しないは個人の自由であるのに、化粧をしない人が陰口や皮肉を言われ、非常識とされる雰囲気に違和感を感じた。
そこで、一般的には気持ち悪いものの象徴とされるカビを使い、
化粧はマナーであるという、化粧を強要するような風潮の気持ち悪さを表現した。