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メディアラボ

石田蓮

ブラック・コード

3000 x 3000 x 4000 (mm)

Raspberry Pi、ワイヤー、アクリル、鉄

作品に使用したワイヤーは血管に見立てたものである。ワイヤーは作者の脈のリズムで振動しているが視聴覚によってこの現象を経験することは出来ず、
触覚によって初めて経験することが出来る。
触覚による表現を考察する。

触覚は全身に存在している感覚であるが、私達はそれを意識して生活していない。それだけ触覚を持て余して生きているのである。芸術表現が私達の感覚を媒体にし認識することで成立するのであれば、視聴覚以外の感覚でも芸術を成立させることが可能である。
だが触・臭・味覚を媒体にした芸術表現は限られている。
急激に新しい価値・思想が生まれる現代、芸術においても視聴覚に囚われた表現から抜け出し、当たり前に触・臭・味覚を扱った表現が生まれるべきである。