金星に潜り込むロケット。
その世界では神の血液、金が一番の価値があるとされていた。
様々な人間たちがその金に魅了され、動かしている。
薔薇は自ら棘を剃り、子供は金の為に働き、体には毒になる金を使う人間。
美しい見た目の中に騙されているこの世の中を投影し、貴方の心に猜疑心を抱かせる。

この作品を見て感じて欲しいことは”全てを疑う”です。
アート作品とは見る人間(鑑賞者)が何かメッセージを受け取れれば作品として成立します。
この世に存在するたくさんの問題を私だけで許容、分別するのは無理なことです。なので私はこの映像にたくさんの要素を隠しました。
どこの瞬間にどの部分で何をどう感じようと貴方の勝手です。手を離れ、私の作品が他人にどう作用するか。
作者の意図しないところで理解が行われるのか。貴方の範囲に少しでも疑問、反骨の心が芽生えれば私の成果です。