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フューチャーラボ

小澤あい

ばぐちゅうむ

1700 x 1800 x 2100 (mm)

アクリルガッシュ、ペンキ、油性ペン、コピック、ボールペン

無意識に手を動かし、
ノートの隅に描いていたなんでもない落書きが日常生活に侵食をはじめた。
自分の手から紙へ机へ床へと、
落書きにアイデンティティが生まれ広がった。
社会に自分の居場所を見失ったとき、
居場所となる鍵になり、自分を作るピースになった。
溢れ出る色と線は、
永遠と広がり続けつまらなかった日常を狂ったように彩っていく。

終わりのない連想ゲームのように、自分から出てくるものを描き続けようとこの作品になった。
私は、額縁に収まりその中で完結してしまうことに怖さを感じる。それは、今まで固定概念などに固められていた自分を見てるように思えるからである。そこからの打破、新しい構築、溢れ出ていくことを考え、今回、床にも壁にも色と線を広げている。まだまだ、自分の中では完成にはならないし、いつ終わりが来るのか誰にも分からない。
永遠と描き続けることが根底にある。