映像 / W1920*H1080(px) / AfterEffects、Cinema4D、SAI / 9分8秒
ウイルスは、生物学上では細胞を持たないという点から、生物とは見なされません。そしてロボットも、人間の容姿とAIを実装しても、人間にはなれません。
しかし彼ら「非生命体」の振る舞いは、時として他の生命体たちよりも生き生きとして、自分の存在を守ることに貪欲です。
私はこの点に彼らのシンパシーを感じ、強烈に惹かれました。
作品の舞台は未来。ロボットが人間の生活に馴染み、人間とロボットの見分けがつかなくなったころ。
ひょんなことから、人間の細胞の微弱電流と、ロボットに流れる電流を介して、なんとウイルスがロボットの「ジェン」に感染。いや、混線と言うべきか?ジェンは初めて夢を見る。そこはプログラム制御の及ばない、無意識の世界が広がっていた…。
1989年、大分県で生まれる。多摩美で魚介類シリーズの絵画作品を経て手描きアニメーションを学ぶ。2011年、3DCGと出会ったことで、二次元から三次元へとアニメの幅が拡大中。今日もがんばっております。
巡り巡って、命の無いもの、生命でないものに命を吹き込むという、アニメーションの原点に返ったテーマの作品です。
あなたが私を知らなくても、それでも私は生きている。謎は謎のまま残せ。
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