多摩美術大学 情報デザイン学科 情報芸術コース 2009年度 卒業制作展|作品紹介_WORKS

山水図 / SANSUIZU

山川 裕史 / Hiroshi Yamakawa
映像インスタレーション


心地よさ。
画面全体に描かれた線や点がそれぞれに動きます。どう動くか、何が動いているのかは認知できません。しかし、画面全体から、動くリズムや躍動感が伝わってきます。心地よさや癒しというのは単純なものでなく、混沌とした中から理解を超えて、ふわっと感じるものだと思います。
僕はそういった、辛くて優しい心地よさを表現したかったです。 掛軸を用い日本の清らかな空間性に、自分の丹誠込めたモノを心地よく落とし込みたかったのです。

アニメーション芸術
1枚1枚の間を丹念に埋め込んでいくアニメーション制作活動は、自分の内に内に入り込み質を磨いていく、自己を見つめた表現であると思います。僕はそれを用い、自分について考える事に時間を費やしました。アニメーションとはそういった表現であるべきだと思います。それによって築かれた自己や気持ちを、再びアニメーションとして他の人に伝わるように表現できる人がアニメーション作家だと思います。