山水図 / SANSUIZU
山川 裕史 / Hiroshi Yamakawa
映像インスタレーション
心地よさ。
画面全体に描かれた線や点がそれぞれに動きます。どう動くか、何が動いているのかは認知できません。しかし、画面全体から、動くリズムや躍動感が伝わってきます。心地よさや癒しというのは単純なものでなく、混沌とした中から理解を超えて、ふわっと感じるものだと思います。
僕はそういった、辛くて優しい心地よさを表現したかったです。
掛軸を用い日本の清らかな空間性に、自分の丹誠込めたモノを心地よく落とし込みたかったのです。
アニメーション芸術
1枚1枚の間を丹念に埋め込んでいくアニメーション制作活動は、自分の内に内に入り込み質を磨いていく、自己を見つめた表現であると思います。僕はそれを用い、自分について考える事に時間を費やしました。アニメーションとはそういった表現であるべきだと思います。それによって築かれた自己や気持ちを、再びアニメーションとして他の人に伝わるように表現できる人がアニメーション作家だと思います。