多摩美術大学 情報デザイン学科 情報芸術コース 2009年度 卒業制作展|作品紹介_WORKS

対話のカニバリズム / cannibalism of conversation

松原 由比 / Yui Matsubara
インスタレーション


他者との対話は、イメージでしかない。
誰も他者を完全に理解する事などできない。自己が他者にとってイメージであるとなれば、皆、自己を他者に合わせる努力をするだろう。
だが、そのように自己がある時、彼の自己はキャラと化す。
キャラの自己は、他者によって消費される。
彼は他者から消費される事を待ち望んで、その場にいる。その様相は、食べられる事を願いながら並んでいる、食肉のようだ
そしてそんな自己も、また他者を、貪りながら生きているのではないだろうか。