多摩美術大学 情報デザイン学科 情報芸術コース 2009年度 卒業制作展|作品紹介_WORKS

Notation of Rotating Earth
「自転譜のための組曲 -ガイア-」 /
Notation of Rotating Earth
''Suite for Rotating Notation -GAIA-''

大橋 史 / Takashi Ohashi [ WEB SITE ]
映像作品


この映像作品は地球が自転して太陽の軌道の変化に伴い、都市の光が増減する現象を利用して画像から音楽を作曲する「動く図形楽譜」である。

作品の構造は 360°撮影したパノラマ写真をAfter Effects(映像加工ソフト)で同心円もしくはQTVRパノラマのような加工を施し、地平線に接触する光を「ラ」の音と考えて都市の光の高さによって音程の高低が定まる。そして任意の基準点から120本の放射線を引く。
それによって、放射線に接触する光を音符として捉えてピアニストが映像を見ながら演奏する仕組みになっている。
この作品のテーマは音楽表現の魅力である「リズム」と平均率などの「パターン認識」を楽譜を通して表現することであり、 それらを天体の仕組みとそれによって増減する都市の光からパターンを導き出すという行為によって表した。

今回発表するバージョンは、夕、夜、朝の時間帯で撮影した「set」「hide」「rise」の三部構成になっている。それぞれ構成の異なる楽曲になっているので、三つともご覧になっていただければ幸いである。