ガクセイプロレスラー / The Student Wrestler

今成 夢人 / Yumehito Imanari
映像作品 (ドキュメンタリー映画)

この作品は帝京大学を中心とした学生プロレス団体、
SWSガクセイプロレスに2009年７月から９月の２ヶ月に渡って密着したドキュメンタリーだ。
作品の演出は全て「ノンフィクション」。台本、段取りの存在も含めてそれは「ヤラセ」ではなく、紛れもない「現実」として目の前に迫って来る。その現実にレスラーたちは困惑する。
「こんな大学生活のはずじゃなかった」と。理想と乖離する現実。彼らは時の流れに抵抗する術を持ち合わせていない。
時代に、世間にどう噛み付けば良いのか分からない。(ドキュメンタリー映画) だが、彼らは自分に「プロレスしかない」ことを知ったのだ。それでしか獲得出来ない「何か」があることも。だから彼らは「何か」を探しにリングに向かう。自分の人生がリング上でのスポットライトしか当たらないことを知りながら、彼らは自己表現をする。何故か？プロレスは「闘い」を表現した「芸術」だから。彼らはプロレスラーというアーティストだからだ。