コンセプト「蠅」をテーマに漫画作品を制作しました。死の象徴であったり、不潔の象徴であると誤解されがちですが、腐った死骸のみを食べる、不殺の地球の掃除屋である蠅は、他の生き物を殺しつくし周囲にごみをまき散らすことしか頭にない我々とは比べるのすらおこがましい、大変に崇高な生命体です。もし、人間が知能をもったまま蠅になれたなら、きっと宇宙一無害な知的生命体になれることでしょう。そんな妄想を書きなぐってみました。読んでいただければこれ幸いです。思えば受験の時に実技で描いたのも「怪獣」の絵でした。半ばやけっぱちで好きなものを書いて、それが何故か通り始まった、楽しい楽しい大学生活でしたが、卒業制作でまたこんな怪獣だの怪人だのばっかり出てくる作品を描いているということは、果たしてこの四年間で俺の中に進歩とか変化とか、そういうものが果たしてあったのか。とても心配になっています。しかし、幼稚園のころから恐竜の絵を描いていたらしいので、私のこれは一生モノなんでしょう。これからも、怪人だの怪獣だのを描いていければ、こんな良いことはないと思います。それでは。またどこかで。
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