泉谷 梓(いずみや あずさ)
 
			作品名
浮き雲
作品形態
写真
素材
印画紙
サイズ(単位はmm)
縦 355 横 530
コンセプト
方角をはじめに教わったのはいつだったろうか。
					「北を向けば六甲山があって、南を向いたら神戸港があります。
					ですから迷ったら山を見ましょう。その方角が北なのです。」
					その言葉がわたしに染み付いてしまった。
					連なる山が北のはずで坂を下れば南に港があるはずだ。
					この地形と異なる場所を歩く時わたしは体がねじれたような感覚になる。
					四方を山に囲まれたなら、わたしはずっと北だと信じて進むしかないようだ。
					この先訪れる町々でねじれた体のまま歩けると思うと楽しみだ。
					自分が今いる場所から放射状に動くというよりは、拡散的に身を置きたいと思っている。
					そうすればいろんな方向にねじることができるかもしれない。
					その実践のための写真。






 
	