EVENTS

TALK

zoomでのオンライン開催
学園都市センターでモニター上映

2021年1月21日(木) 14:00~16:00 (収録上映)

第1弾

高嶺格 × 谷口暁彦 × 藤倉麻子

ゲスト詳細








高嶺格

1968年鹿児島県生まれ。京都市立芸術大学工芸科漆工専攻卒業後、岐阜県立国際情報科学芸術アカデミー[IAMAS]修了。93年から4年間にわたって「ダムタイプ」のパフォーマーとして活動した。 これまでの作品に、身体障害者とのコミュニケーションと性を題材とした映像作品《木村さん》(1998)、自身の恋人との関係からを起点に、在日韓国人をめぐる差別的な感情の問題にふれた《在日の恋人》(2003)、 福島の原発事故の会話を舞台上で再現した「ジャパン・シンドローム」シリーズ(2011-)など、現代社会に潜む諸問題をテーマとしたパフォーマンス、映像、インスタレーションなどの多様な表現を展開してきた。 また、アメリカ同時多発テロ事件後の、アメリカのアフガニスタン侵攻政策に対する批判を出発点とした、2トンに及ぶ粘土を使ったクレイアニメーション《God Bless America》(2002)を、第50回ヴェネチア・ビエンナーレに出品。 主な個展に「在日の恋人」(NPO丹波マンガン記念館、2003)、「高嶺格:とおくてよくみえない」(横浜美術館ほか2ヶ所、2011)「高嶺格のクールジャパン」(水戸芸術館 現代美術ギャラリー、2012-13)。 2020年より多摩美術大学彫刻学科教授。

司会 : 谷口暁彦

メディア・アーティスト。多摩美術大学情報デザイン学科メディア芸術コース講師。メディア・アート、ネット・アート、映像、彫刻など、さまざまな形態で作品を発表している。 主な展覧会に「[インターネット アート これから]——ポスト・インターネットのリアリティ」(ICC、2012)、「SeMA Biennale Mediacity Seoul 2016」(ソウル市立美術館、2016)、 個展に「滲み出る板」(GALLERY MIDORI。SO、東京、2015)、「超・いま・ここ」(CALM & PUNK GALLERY、東京、2017)など。

藤倉麻子

1992年生、2016年東京外国語大学外国語学部南・西アジア課程ペルシア語専攻卒業。2018年東京藝術大学大学院メディア映像専攻修了。 人工的なテクスチャと触覚性に注目したイメージを強調することによって、現代都市における時間と土地の連続から解放され得る景色を蓄積する。 物が物として存在する視界において自律を獲得していく姿を描出。3DCGアニメーションの手法を採用し、コンピュータープログラムを介在させることにより作者の意図を超える動きを生成し、画面を通じてのみ認識することができる仮構の現実化を図る。 主な個展に、エマージェンシーズ!035≪群生地放送≫(NTTコミュニケーションセンタ ー[ICC]、東京、2018)、グループ展に、土字旁‧人字邊 Close to Nature, Next to Humanity、台東美術館、台東、台湾、2020)などがある。 LUMINE meets ART AWARD2020グランプリ受賞。第22回文化庁メディア芸術祭審査委員会推薦作品選出。

HP URL : http://www.asakofujikura.com

Instagram : @asakurage

2021年1月22日(金) 14:00~16:00 (オンライン生配信)

第2弾

四方幸子 × 山川冬樹 × 黒嵜想

ゲスト詳細








司会 : 四方幸子

キュレーティングおよび批評。京都府出身。多摩美術大学・東京造形大学客員教授、IAMAS(情報科学芸術大学院大学)・武蔵野美術大学非常勤講師。オープン・ウォーター実行委員会ディレクター。 データ、水、人、動植物、気象など「情報の流れ」から、アート、自然・社会科学を横断する活動を展開。キヤノン・アートラボ(1990-2001)、森美術館(2002-04)、NTT ICC(2004-10)と並行し、資生堂CyGnetをはじめ、フリーで先進的な展覧会やプロジェクトを数多く実現。 近年の仕事に札幌国際芸術祭2014、茨城県北芸術祭 2016(いずれもキュレーター)、メディアアートフェスティバルAMIT(ディレクター、2014-2018)、美術評論家連盟2020年度シンポジウム「文化/地殻/変動 訪れつつある世界とその後に来る芸術」(実行委員長)、オンライン・フェスティバルMMFS 2020(ディレクター)など。国内外の審査員を歴任。 共著多数。2021年からのテーマは、「人間と非人間のためのエコゾフィー+平和」、姿勢は「Critically Optimistic(批評性を持ち/危機においても楽観的)」。

HP URL : http://www.yukikoshikata.com

Twitter : @shikatouch

Facebook : Yukiko Shikata

山川冬樹

1973年ロンドン生まれ。美術家/ホーメイ歌手。視覚、聴覚、皮膚感覚に訴えかける表現で、現代美術、音楽、舞台芸術の境界を超えて活動。 己の身体を振動や光に拡張するパフォーマンスで、ヴェネツィア・ビエンナーレ(ダンスフェスティバル/2006年、2007年)をはじめとするアート・フェスティバル、フジロック・フェスティバル(2003年、2006年)などの音楽フェスティバル、国内外のノイズ/即興音楽シーンなど、ジャンルを横断しながらこれまでに16カ国でパフォーマンスを行う。 また一人で同時に二つの声で歌うと言われる、南シベリアの伝統歌唱ホーメイの名手として知られ、2003年ロシア連邦トゥバ共和国で開催された「ユネスコ主催 第4回国際ホーメイフェスティバル」では「アヴァンギャルド賞」を受賞。 現代美術の分野では、個と公をめぐる声の記憶を扱ったインスタレーション『The Voice-over』(1997〜2008/東京都現代美術館蔵)、「パ」という音節の所有権を、一人のアートコレクターに100万円で販売することで成立するパフォーマンス『「パ」日誌メント』(2011~現在)などを発表。 近年参加の展覧会に『Don't Follow the Wind』展(2015年〜現在/帰還困難区域内某所/グランギニョル未来のメンバーとして)、『JAPANORAMA』展(2017年 ポンピドゥーセンター・メッス、フランス)、『札幌国際芸術祭』(2014年)、『瀬戸内国際芸術祭』(2016年、2019年)などがある。 ハンセン病療養所でのフィールドワークを継続的に展開しており、大島青松園ではインスタレーションを発表、常設展示となっている。2015年横浜文化賞 文化・芸術奨励賞受賞。

Twitter : @yamakawafuyuki

黒嵜想

1988年生まれ。批評家。音声論を中心的な主題とし、批評誌の編集やイベント企画など多様な評論活動を自主的に展開している。 活動弁士・片岡一郎氏による無声映画説明会「シアター13」企画のほか、声優論『仮声のマスク』(『アーギュメンツ』連載)、Vtuber論を『ユリイカ』2018年7月号(青土社)に寄稿。 『アーギュメンツ#2』では編集長、『アーギュメンツ#3』では仲山ひふみと共同編集を務めた。

HP URL : https://www.paradiseair.info/people/kurosoo

REVIEW

メディアラボ公開講評

2021年1月23日(土)13:00~16:30

百瀬文 × 南島興

ゲストに百瀬文さんと南島興さんをお迎えし、公開講評を行います。いちょうホールより出発し、その後学園都市センターへと移動します。

ゲスト詳細




百瀬文

1988年東京生まれ。映像というメディアの構造を再考させる自己言及的な方法論を用い、撮影者と被写体の関係性のゆらぎを扱う。近年の主な個展に「I.C.A.N.S.E.E.Y.O.U」(EFAG EastFactoryArtGallery、2020年)、 「Born to Die」(switch point、2020年)、「Bor­row­ing the Oth­er Eye」(ESPACE DIAPHANES、ドイツ、2018年)、「サンプルボイス」(横浜美術館アートギャラリー1、2014年)、主なグループ展に「Hap­pi­ness is Born in the Guts」(Mu­nic­i­pal Gal­lery Ar­se­nał, Poznan、ポーランド、2019年)、 「六本木クロッシング2016展:僕の身体、あなたの声」(森美術館、2016年)、「アーティスト・ファイル2015 隣の部屋——日本と韓国の作家たち」(国立新美術館、韓国国立現代美術館、2015-16年)など。2016年度アジアン・カルチュラル・カウンシルの助成を受けニューヨークに滞在。 2019年、イム・フンスンと共同制作した《交換日記》が全州国際映画祭(JIFF)に正式招待されるなど、近年国内外で制作や発表を重ねている。

南島興

1994年生まれ。東京藝術大学美術研究科博士課程在籍。20世紀美術史を研究。旅行誌を擬態する批評誌「ロカスト」編集部。美術系メディア等に寄稿。全国の美術館常設展レビュー企画「これぽーと」代表。