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関内朋哉『Unstable Bias』

  • 異世界というのは、遠いところにあるのではなく、今ある現実と表裏一体のちょっとした裏側に潜んでいる。そんなことを感じさせてくれる作品。何の予備知識もなく、この映像を見ていると、ネガ反転した色彩が思わぬところで現実にある色彩を取り戻すところに驚く。ネガとポジは両極の位置関係を保持するのではなく、所々で表と裏が入れ替わって、どちらの世界が正しい世界なのか、確証が持てなくなるような不思議な仕掛けに満ちた映像作品だ。それは作者にとっての重要なメッセージでもある。ものの物性が入れ替わるところから始まる映像は、オムニバス形式で、次第に移ろいゆくものの裏表を曖昧にするような展開を示してゆく。作者は一連のネガポジ反転現象を見せることで物事の本質を言い表そうとしている。(准教授・森脇裕之)
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