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LEE Jae Won『星雨』

  • 作者の亡くなった父に捧げられたヴィデオ・インスタレーション作品。吊り下げられている涙の形をした白いオブジェ群は、韓国の寺院に奉納される真っ白な送り灯籠がモチーフだ。作者は、その灯籠ひとつひとつに影絵を映写した。絵に表された娘と父親のやりとりは思いでの情景だ。ヴィデオ・メディアは、すでに失われた過去を記録して再生する。もう触れられない愛おしい故人は電子の記憶の中で生き続けている。そのためだろうか、多くのヴィデオ・アート作品は霊的な赴きを感じさせる作品が少なくない。イ・ジェウォンのヴィデオ・インスタレーション作品も、個人の思いや祈りがメディアの特性に再配置されている。作者が故人と出会うためのインスタレーション空間は、交霊の場所として見る者に思念の場所を提供する。
    (准教授・佐々木成明)